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Black Crowesと月食が一度にやってきた

怒涛のような一週間が終わりました。
試験が二つあったり、他にも色々とあったのですが、何と言ってもハイライトはコロナ後の初ライヴ参加、しかも約20年ぶりのThe Black Crowes!!
コロナ対策はキープしつつ、我を忘れて楽しんでしきました。
コロナ禍以降、音楽を楽しむことに段々疎くなってしまっていたので、やはりライヴから得るエネルギーやパワーは凄いと感じました。(しかも皆既月食のおまけ付き!🌝)




今回は1990年のデビューアルバム"Shake Your Money Maker"の30周年記念ライヴということで、アルバム全曲+他のアルバムから5曲+カヴァー曲(この日はVelvet Underground(というよりRunawaysのカヴァーでお馴染み)の"Rock N Roll")という構成。ストレートなR&Rアルバムということもあり、後年名を馳せたジャムバンド的な印象ではなく、The Rolling Stonesのようなエンターテイメントに徹したライヴでした。もちろん、"Thorn in My Pride"や"Wiser Time"といった曲では若干長めに聴かせてくれましたが。。。ただのノスタルジーではなく、現在の歌&音が以前に増してカッコ良く、聴き惚れてしまいました。

オリジナルのメンバーはChris<vo.>&Rich<g.>のRobinson兄弟のみですが、この2人=Crowesの音なので、全く問題なかったです。30年を経て衰えるどころか、ますます熟成しているワインのようなチーズのような、素晴らしいヴォーカル&ギターで、すっかり感銘を受けたのでした。(見た目はすっかりナイスミドルというか、ちょい悪オヤジになりましたが。。。)次回は20年と言わず、もっと早く来て欲しいです♪ ハードロック系リアルタイム世代、R&Rリバイバル系後追い世代(←私はここ)、ミレニアル世代入り混じった、幅広いオーディエンスも、大喜びで思い思いに楽しんでいて、みんな待ち侘びていたんだな〜と感じました。

Chris & Rich
左上の写真は最新EPの"1972"のインサート。来日メンバーも同じでした。


🪶

プロフィールには書いていませんでしたが、中学生の頃(1996年頃)、洋楽に興味をもってすぐに聴き始めたバンドのひとつで、2015年の解散まで新譜が出る度に必ずチェックしていました。'70年代の音楽&ファッションが一番クールだと思っていた学生の頃、彼らは完璧な「現在の」バンドでした。中古で集めた音楽雑誌のChris Robinson(B!誌で写真をみて一目惚れ)のインタビューを読んでは、彼が名前を上げていたミュージシャンについて調べたり、ベルスリーブのシャツにベルボトムに羽根飾りなど、今でいうボーホー・ファッションを参考にしてみたり。。。特に2ndアルバム”The Southern Harmony and Musical Companion"(1992年)は初めて聴いた Crowesのアルバムで、今でもこれと”By Your Side"(1998年)が一番のお気に入りです。


聴き始めた頃は、ちょうど一度めの活動休止中だったので、ライヴを
見るまでには数年かかって、やっと大学生になった頃、チャンスが巡ってきました。ジミー・ペイジとの共演ライヴが流れた後、2001年の"Lions"アルバムでの来日。ステージにはペルシャ風絨毯&お香が焚かれていて、長いジャムセッションもあって、サイケな印象を受けたのを覚えています。 Chrisのソウルフルなヴォーカル&くねくねしたダンスに釘付けでした。(その時は確か裸足でした)早くまた見たいと思い続けていましたが、その後は確かフジロックで1度来日したきり(学生でお金もなかったので行けずじまい)、途中活動休止が何度かあり、結局2015年に解散してしまいました。

その後、Chris Robinson Brotherhoodなどソロ活動もチェックしていたものの、来日は無理そうで(実際来なかった)、海外旅行でうまくタイミングが合えば見たいと思っていました。(Richのバンドは来日してたけど、Chrisが見たかったので)
そんなことを思っているうちに、コロナ禍になってしまい、全く希望がなくなってしまったのでした。
復活のニュースには色めき立ったものの、すっかり諦めて(若干忘れて)いたところで、今回の来日。しかもそれに気づいたのはライヴのたった5日前! 普段は鬱陶しく思っているFacebookの広告が、珍しく役に立ちました(笑)。

改めて彼らのインタビュー記事(1991年当時と2020年のもの)を読んでいて、若い頃のビッグマウスと揶揄された「なまいき」な態度も、自分達の音楽に対する確固たる姿勢や信念の裏返しだったんだなぁと、感心してしまいました。もちろん長年の間にバンド内外でのトラブルや確執、色々な失敗などもあったでしょうが、そういうことを経験してこその、あの深みのあるソウルフルなヴォーカルと円熟したサウンドだと納得しました。
あと、どうして当時20歳そこそこで、あれだけ懐が深いサウンドを出せたかというのは、彼ら自身の音楽ジャンキーぶりもあるけれど、やはりカントリー歌手だったお父さんの影響や、周りに音楽が溢れていた環境があったんだろうな〜と思います。(↑の『Metal Gear』誌Vol.26 のインタビュー&特集は、なかなか詳しい内容で面白いです)


🪶

思わず懐かしスイッチが入ってしまって、長々と書いてしまいました😊
最後は大好きな1曲で締めたいと思います。


**Thanks for reading!**

<2022.11.16追記> 写真を少し変更しました。

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