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"Have you got it yet?"


先頃公開されたドキュメンタリー、『シド・バレット 独りぼっちの狂気』を観てきました。なかなか良かったです!
前売り券2枚買ってあったので、お出掛けついでに、それぞれ別の映画館で観ました。入場者特典(先着)でポストカードをいただけました😊

3種類の中から1枚ランダムで貰えました。


内容は以前作られたBBCのドキュメンタリーや、本などで見知ったことと大体同じで、新発見の事実や見たことのない映像!というのは余り無かったですが、PVやTVの映像はレストア(リマスター)されてて、とても綺麗でした。所々ストーム・トーガソンがPink Floydのコンサート用に制作した、シドをイメージしたシュールな映像が挟み込まれます🍊
使われてる音源は、ここ数年Floydのボックスセット等で発表された発掘音源も沢山使われている印象でした。(少しですがPink FairiesのTwinkらと組んだStarsのも!)

ヒプノシスの故 ストーム・トーガソン(生前に収録)が訊き手ということで、Pink Floydの生存メンバーやシドの妹さん、当時のマネージャー、シドの学生時代の友人達や元ガールフレンド達が興味深い話を聞かせてくれます。
有名アーティストの出演は少な目ですが、シドの素顔を浮かび上がらせる、素直な内容になっていると思いました。数年前に亡くなった写真家のミック・ロックも、元気な頃("SHOT!"の映画が作られた頃でしょうか?)のインタビューが使われていました。

他には、『未来世紀ブラジル』の脚本家トム・ストッパード(『ロックンロール』という戯曲でシドをモデルにしたキャラクターを書いているそうです)、『愛と幻想の一夜』(Floydが出演)の監督ピーター・ホワイトヘッドといった面々や、精神科医の方々の意見も、友人たちやアーティストのものとはまた違った客観的・医学的な観点で、興味深かったです。

よく言われる共感覚の話や奇行のエピソードは控え目で、💊に関しては、寧ろ「ダメ・絶対」なスタンスが感じられました。Floydのメンバー含め、皆「どうしてあの時、助けてあげられなかっただろう」と後悔していたのが印象的でした。
伝説として伝わってる中には、マスコミが勝手に話を捻じ曲げて伝えたのも多いようです😞
最後の「シドに手紙を書くとしたら。。。」という質問の答えが、皆さん温かい内容で、しみじみと良かったです💌

割と細かい解説無しにサクサク進む印象だったので、詳しくない方は、バイオグラフィ本を1冊読んでから見ると、分かりやすいと思います♪

右側の本("A Very Irregular Head" by Rob Chapman)が内容も新しめで、
変な偏りが少ないのでおすすめです。著者の方も映画でインタビューに答えてました。

*左側は本ではなく"Piper~"の40周年記念盤CDです。モノラル盤とステレオ盤の聴き比べが楽しい。



☕️

ちなみに2回目はアップリンク京都で観たので、新風館のスタンプタウンコーヒーロースターズ にも立ち寄りました。新風館の外の、しっとり雨に濡れた紫陽花が綺麗でした。



★数年前に出版された、シドの詞集について&個人的な思い入れについての記事は、こちらに書いています。


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