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睡眠の質を低下させる運動

「運動は健康に良いもの」

と言われますが、運動指導する立場からの見解は「半分正解で半分間違い」です。

やみくもに運動しても効果が出ないばかりか、体を壊す可能性さえあります。


運動で意識するポイントはいくつかありますが、まずは下記の二点を意識するだけでも、

運動は体にとって非常に有益なものになります

「いつ」

「なにを」

この2つが非常に大切になります。


例えば、

一日のスタートである「朝」は心も体も「スイッチオン」にする必要があるので、

心拍数、体温を上げ交感神経を優位にするものが良いので、

「ウォーキング」「ジョギング」「ラジオ体操」「筋トレ」

などがオススメです。

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反対に、身体を休める「夜」は「スイッチオフ」にして睡眠に供えたいので、

一日活動した身体と心をリラックスさせ、副交感神経を優位にさせたいので、

「ストレッチ」「腹式呼吸」「セルフマッサージ」

がオススメです。

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できれば部屋の電気も調整して、テレビやスマホもこの時はオフにしたいですね。

代わりにリラックスできる音楽やアロマなどを用意するとベストです。


よくあるケースが、夜にジョギングや激しい筋トレをする人。

これは達成感や満足感はありますが、睡眠の質を非常に低下させます。

「疲れて眠れる」ことはできても、

「体が回復しているかどうか」とは別の話です。


ラジオ体操も夜ではなく朝に行うから効果があります。

職場の始業前にラジオ体操をすることも、

非常に意味のある取り組みだと言えます。


えらそうなことを言う僕自身も、一時期はトレーニングする時間が取れずに、

「トレーニングせずに一日終わるのはダメだ」

と、夜中に筋トレを行っていた時期もありました。


その結果、メンタル面は充実しても身体はどんどん疲弊しました(笑)

当然の結果ですが、トレーニングが習慣になるとこういったマインドになりがちです。

24時間ジムの需要があるのも、

「夜中でもトレーニングしないと気が済まない!」

という方達が、一定数いるからと言えます。

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それ以来、筋肉や心拍数にある程度の負荷をかけるトレーニングは朝にやるようになりました、

朝やると一日代謝が高い状態になりますし(=「アフターバーン効果」と言います)、

頭もすっきりするので仕事にも良い影響が出ます。

早朝にジョギングや水泳などをする経営者の方が多いのも、

こういったことが体感として理解できているからではないでしょうか?


結論として、運動していなかった方が運動習慣がつくのは非常に良いことです。

けれどもそれがいきすぎると「運動しないと気がすまない」という状態になるのも事実で、

本来の目的である「健康な体づくり」と徐々にズレていく方達が多いのが現状です。


そんな時は、

「いつ」「なにを」

を意識した運動をすることで、心も体も良い状態をつくり出してくれると思っています。

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