子供の体力低下をいかに防ぐか?
今週は久しぶりにセミナーを3つほど行います。
すべて小、中学校の教職員、保護者向けのセミナーになり、
テーマは「子供の発育発達について」です。
子供の体力低下、運動不足、肥満などが近年問題になっており、
その中でも沖縄県の体力テスト数値は全国平均を下回ります。
まず、
「田舎よりも都会の子が運動ができる」
というのが現状です。
というのも昔ほど外遊びができない状況になっています、
治安の問題、遊び場の減少、スマホやタブレットの普及など、
要因は様々です。
遊びの中で身につけていた体力強化、運動スキル向上の機会が、
今は著しく減っていると言えます。
そうなると、交通の便が良くてスポーツや運動の習い事が多い都会の子が有利になります。
また、地方に行けば共働き世帯も多くなるので、
習い事や遊び場への送迎もできない家庭も必然的に多くなります。
学校から帰れば自宅でスマホとゲーム。
そんな過ごし方の子供達も多いと思います。
となると、
子供達の体力低下は「環境の変化」が一つの要因と言えます。
そのため、
子供が健全に発育発達ができる「環境づくり」を、
親や指導者がサポートする必要が出てきます。
そして体力低下を防ぐ手段は「運動」だけでなく、
「睡眠」
「栄養」
も大きく関わります。
たとえば、
「夜型生活」「睡眠不足」
の子供達は非常に多いです。
睡眠不足は体力低下、肥満も招きます ↓
とすれば、これらは運動の専門家ではなく家庭でできる「体力低下」への対策です。
具体的に睡眠の質をあげる方法は下記の通りです ↓
この反対をすれば睡眠の質が下がります。
寝る間際までスマホをみている
テレビや電気をつけたまま寝てしまう
夜ご飯は寝る直前
朝食は食べない、ドリンクだけ
そんな子供達も多いと思います。
スマホを使うことは悪いことと思いませんが、
就寝前にはスマホは親が預かる、などの対策が必要かもしれません。
そして、快眠に必要な「メラトニン」の原料は「セロトニン」と呼ばれるホルモンで、
セロトニンは
「気分の高揚」「自己肯定感の向上」
に関わります。
セロトニンは運動をすることで分泌されますし、タンパク質に含まれる「トリプトファン」と呼ばれるアミノ酸がセロトニンの原料になるため、タンパク質を日頃から摂取することも子供達には必要になります。
そしてなによりも
「親や指導者が自分のことを見てくれている」「愛情を注いでくれている」
という安心感もセロトニン分泌には大きく関わります。
つまり、日頃から「親や指導者から愛情を受けている」と子供達が感じることができれば、自然とセロトニンも分泌され、そのセロトニンがメラトニンになり、快眠につながる、と言えると思います。
運動だけでなく、睡眠(休養)、栄養も合わせて取り組み、
そして周りにいる大人から愛情を感じられる。
それらが絡み合い、子供達の健全な発育発達につながります。
特殊なトレーニングや習い事の前に、
まずは家庭での「規則正しい生活」がすべての土台になります。
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