見出し画像

「運動が続かない人」の3大特徴

外出制限による「運動不足」がもたらすリスク

コロナによる外出制限やテレワークの影響で、

いつもより在宅する時間が長くなっている方も多いと思います。



コロナの次の問題として懸念されるのは、

在宅時間の長さからくる「運動不足」です。



運動不足がどのような影響を与えるかと言うと、

「メタボリックシンドローム」(=内臓脂肪症候群。通称「メタボ」)

・糖尿病、高血圧などの「生活習慣病」

・最悪なケースとして「心疾患」「脳疾患」「がん」の三大疾患

のリスクが非常に高まります。


また、自律神経やホルモンバランスの乱れも招き、

イライラ、不安、鬱っぽさも出てくるリスクもあります。


そのため、運動不足にならないよう、

オンラインなど様々なサービスが普及してきています。



ここで大事なことは「運動習慣をつけること」です。

運動は、「期間限定」「1日でまとめてできる」ものではありません。

生きている限り身体は日々変化します。

特に30代以降は筋力、スタミナともに年々低下していきます。

運動を「習慣」にして、身体の機能を長期的に保っていくことが必要になります。


ではどうしたら運動を習慣化できるか?



私個人の意見としては、

「運動を習慣化できないのはどうしてか?」

と逆から考える方が、答えが見えてきやすいと思っています。


10年以上トレーナーとしてお客様と接する中で、

運動が習慣化できない人の特徴は大きく分けて3つあります。



①失敗を計画していない
②運動する時間帯が決まっていない
③運動する環境が悪い



以上の三つが、運動が習慣化できない人に共通している点です。

①失敗を計画していない

さあ運動をスタートしよう、となった際に

「明日から毎朝1時間ジョギングしよう」

「二ヶ月で15kgやせよう」

など、無茶な計画を立てる人が圧倒的に多いです(笑)



旅行の計画を立てるときも分刻みで予定を入れて、

「渋滞に巻き込まれた」「飛行機が遅れた」「目的場所が休業日だった」

というトラブルが起きて予定通り進まないケースや、

計画通り進んだけど、楽しむどころか疲労困憊になってしまった。

そのような経験ありませんか?

学生の時のテスト勉強でも、無理な計画表を立て、実行できずに終わった人は多かったと思います(笑)



運動の計画も同様で、なぜか計画を立てるときは、

「すべてうまくいく」前提で立ててしまう人が多いので、

「失敗する」前提で計画を立てることが重要です。



そして「失敗しそうなケース」をあらかじめ想定しておけば、

そのようなケースを事前につぶす工夫ができます。



私個人で言えば、

「疲れが蓄積している仕事後」

「集中力が途切れる自宅」

「人が多いところ」


が運動ができない「失敗するケース」と自覚しているので、

「疲れがない朝」に

「自分のスタジオ」で

「スタッフもお客様もいない時に、一人でトレーニングする」

という結論になりました。


あくまでこれは私個人のケースですが、

みなさんもご自分のライフスタイル、性格などを客観的に見て、

事前に失敗を防ぐ工夫をしておけば、計画倒れを防ぐことにつながると思います。



補足として、「計画通り進まなくても気にしない人」は逆に強いです。

切り替えて、また次の日から運動に取り組めます。


けれども人間の心には

「計画したことは達成させたい」

という【一貫性の原理】というものがあるそうで、

完璧主義者ほど計画通り進まないことに、気落ちてしまうそうです。


それを踏まえると、計画倒れを繰り返して精神的ダメージを蓄積する前に、

あらかじめ達成率を上げるような計画をつくることが重要ではないか、

と感じます。

②運動する時間帯が決まっていない

よくあるのが、

「空いた時間に運動しようと思っている」

というケースです。

結論から言うと、

時間が空いても運動はやりません、もしくはこれからも時間は空きません(笑)



あらかじめトレーニングする時間を「予定に組み込む」ことをしない限り、

運動は習慣化しません。

運動だけでなく「優先順位の高いもの」は、

あらかじめスケジュールに入れることをオススメします。



「7つの習慣 人格主義の回復」(スティーブン・R・コヴィー著 キングベアー)

によると、人間は

「【緊急かつ重要】なことだけで毎日が終わる」
「【緊急かつ重要】なことだけでスケジュールがパンパンになっている」

と述べています。


緊急かつ重要なこととは?

「トラブル」「仕事の締め切り」「テスト勉強」「月末までの支払い」など

もしくは

「【緊急だが重要でないこと】に時間がとられている」

とも述べています。


緊急だが重要でないこと

「メール返信」「セールスの電話対応」など

「日々に追われるだけで、これではいつまでたっても現状から好転せず、成功もしない」

と著書では述べられています。



ではどうしたら現状を好転させるのか?



結論は、

「【緊急でないが重要】なことだけを最優先しなさい」

と教えてくれています。


緊急でないが、重要なこと

「自己投資(読書、資格取得、留学、バランスの良い食事、睡眠時間の確保、運動習慣)」



いつか海外に留学してみたい

いつか自分のお店をひらきたい

いつかは独立したい



こういう願いを昨年も一昨年も言っている、けれど実現していない。

もしかすると今後も変わらず言い続ける可能性の方が高いかもしれません。



「いつか」はやってこないので、

「今」やるためにも

「緊急でないが重要なこと(自己投資)」

を先にスケジュールに入れてしまうこと。

その空き時間で「緊急で重要なこと」に対応しなさい、

と著書では述べています。



運動はまさに「緊急でないが重要なこと」ですね。

運動の効果は多くの人がわかっているし、

運動したいと思っている人も多数います。

けれども運動が習慣化しない人は、昔も今も多くいます。



先にスケジュールに組み込む、

専門家に頼むなら、予約をあらかじめ入れておく。



そういう工夫をすることで、運動を習慣化する手助けになります。

③運動する環境が悪い

スタジオを設立する以前の、フリーランスで活動している時に特に感じたことですが、

ご自宅へ出張トレーニングに伺うと、

・常にテレビがつけっぱなし

・運動をするスペースがない=モノで溢れている


というお客様は、運動習慣がつきにくいことがはっきりと分かりました。



「テレビに意識が向いてしまい、運動に集中できない」

「運動を始めようとしたら、急に部屋の片付けを始めてしまう」

「運動するスペースがなくて、やる気がなくなる」

など、運動する「環境」そのものがまず出来上がっていない方が非常に多いです。



運動はお金も道具もかけずにできますが、

運動をやろうと思える「環境」は意識的につくった方が良い、

というのが私がいつも感じることです。



集中は

「するもの」

ではなく

「自然とそうなるもの」

だと思っています。



これは子供をみているとよく分かります、

何も置かれていない机の上では、1時間も2時間もお絵かきや読書をしています。



けれども机の上にお菓子が置いていたり、

テレビをつけっぱなしにしていると、

どうにも落ち着きようがありません。



「集中できる環境を意識的につくること」

が大切だと感じるもう一つの理由は、

トップアスリートは部屋や車の中が整理整頓され、

綺麗好きな選手が非常に多いことです。



競技に集中するためそのような傾向にあるのか、

元々綺麗好きな選手がトップアスリートに多いのか、

どちらが先かわかりませんが、とにかく身の回りが整理整頓されている選手が多いのが印象的です。



運動そのものがきついことも多いので、

運動前にストレスを感じれば、なおさら運動への意欲は減ります。



だからこそ、

運動前のストレスをなるべく減らすこと

運動せざるを得ない環境をつくること(運動習慣の「自動化」)

が非常に大切です。



ご自宅にモノが多ければ、外部のジムや公園など、ご自身に合う

「集中しやすい環境」

をまず見つけることが重要だと思っています。

④その他

もう一度確認すると、運動の習慣化を妨げる原因は、

①失敗を計画していない
②運動する時間帯が決まっていない
③運動する環境が悪い

です。


そのほかにも、


「ゴールが具体的でない。明確でない。期限が決まっていない。」

「ご自身の体力レベルを把握せず、負荷の強い運動から始めてしまう」

「友達と始める(運動は一人で始めた方が、圧倒的に効果があります)」


など、習慣化を妨げる原因はいくつかあります。



ご自宅にいる時間が長く、この機会に運動を始めようと思っている方は、

まずは事前に上記のことを頭に入れて、運動をスタートしてみてはいかかでしょうか。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?