復興シンドローム【2016/09/01~】⑳
夏の装いは弱まることなく、午前5時の出勤には場違いなほど辺りは明るい。駅は6月に再開し、活性化するわけもない街はメディアの復興アピールの過剰なまでの神輿に乗せられている。学校も何もない。来年から高校が統合されて再開するらしいが、コンビニの客の9割は震災関連の作業員。そして地元の老人たちがちらほら。
何のことない毎日がただ繰り返していくだけ。毎日がコピーのようで、1週間がただ風のように過ぎ去っていく。
朝の仕事が終わり、アパートで仮眠につき、夕方から別な仕事に向かう。深夜まで