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年の差なんて②

 二人のロリババアがお互いの年齢を隠して付き合う話。

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※挿絵はDALL·Eを用いています。


 シャーロットは「昔ながらの雰囲気がいいよね」と笑う。
 昔ながら……そうか、昭和の建て替えの前はもっと好きだったけど……
 そんなことは当然言えない。
「いいよね」

 いつものように店員さんが、水とおしぼりを持ってくる。
「ブレンドで」
「じゃぁ、私も」
 ふと、いつも通りの注文をしてしまった。
 果たして十二歳ってコーヒーを飲むものか?
 一瞬戸惑った。

 この店が出来た当時なんて、相当にハイカラなお店だったし、そしてある時期で言えば、大人と不良しか来ないようなものだった。
 袴姿の女学生、旧制高校のバンカラ、色んな"子供"を見てきた。
 その中で、私は異彩だろう。
 上等な服を着た何処の出か知らない女の子。恐らく高等女学校の生徒だと思うけれど、誰も知らない謎の女の子だ。

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