”意識”任せのコロナ対策

エンタメとコロナについて書いた前回、そういえば自分の好きなアーティストもコンサートやイベントを開くなと思って（行けはしないけど）情報を追っている。

隠すほどのことでもないので、そのアーティストとはKinKi KIdsである。堂本光一さんはナイツテイルコンサートとSHOCKの番外編を、そして堂本剛さんはリモートでのトークショーを。

両方を追っていたらどうしてももやもやすることがあったので何事もありませんようにと願いつつここに書き留めておく。

※～寄り、はない。

光一さんのナイツテイルコンサートのインスタアカウントにキャストのインタビューが投稿されている。数日前に光一さんのものを見たときにマスクをしていなかったため驚いたが考えてみたらビニールカーテンもあるから大丈夫か、とも思った。ただ、最新の投稿で井上芳雄さんが話している後ろでマスクをしていない光一さんを含めたキャストが数名いることにさらに驚いた。ビニールカーテンでさえぎられている芳雄さん以外はパーテーションもなくマスクをせずに隣で過ごしている状態が見受けられた。実は会員限定のブログで、「あらゆる角度からの意見を参考にして主催側とも万全の安全対策を講じていく」とは言っていたがそれは具体的にどこに反映されているのか今のところわからない。

SHOCKのインスタでは距離をとりマスクをしたうえでの話し合いをしている様子が投稿されていて「全キャストPCR検査の上で稽古、本番」と、明言していたためまだ希望が持てるがナイツテイルに関しては正直不安しかない。制作に関わる東宝のホームページにも劇場における感染対策は明記されているが上演する側たちが稽古から本番に向けてどのように対策しているのかは書かれていない。はっきりとしたガイドラインはもちろんないと思うがもし仮に感染者が出た場合確実にあのインスタの映像はマスコミの食いつくネタになるだろうし、ダブル主演とはいってもより知名度があるのは光一さんである以上この先どんな活動をするにしても「感染者を出した舞台の主役」というイメージはついて回ることになると思う。

エンタメを止めたくない、こんな時だから何かできることがあるはず、と多くの試みを進行中であろうことはよくわかっているし成功すれば歴史的なことだとも思っている。だからこそ、やりすぎくらいの対策をして演者だけでなく来場する人々の不安も最小限に抑えてほしい。厳しいことを言うようだがこんな状況下で人を集めるイベントをするならばそれくらいの覚悟をしてほしい。

一方剛さん。リモートでのトークショー配信は正直想像がつかない、しかも事前収録ということで本当に人とのかかわりを最小限にしているのだろうなと思う。毎日何を食べたか報告してくれて久しぶりに人と会う現場があったけど離せなくて寂しいと言っていて一人のラジオ収録もマスク着用でしているような状態を続けている。ただやはりだんだん人々が街に出ていたりマスクをしていない人がいたりするのを見て「なんでこんなに我慢しなければならないのか」と思うことも最近は多いようで少しでも安らかな時間を過ごしてほしいと毎日思っている。

もちろん配信が正解ではない、トークショー、コンサート、舞台だと性質が違うしかかわっている人数、来場者数も全く違う。だからその点に関して何かを言うつもりはまったくない。ただ、一つ言えることは、良くも悪くもコロナに関する対策は基本的に個人に任せられているため自己責任論につながりかねない。そしていざかかった時に完全に対策をしていても何か落ち度があったのではと批判されるような現状でその種を増やすような振る舞いはやめてほしいしそう思っている人がいることに気づいてほしい。

見に行くファンでもなく、インスタをチェックすることしかできない、それ以外からあのコンサートの稽古場事情を知ることができない自分があの映像を見ると怖くなるなら、全く関係ない人が何気なく見たら雑な対策と評されても仕方ないと思う。

あと一週間ほど、ナイツテイルコンサートが終わりではない、SHOCKも完走して冬の予定も何か終えてそこで初めてすべて終えたといえると思う。ナイツテイル中に上演者に感染者が出なくても来場者にいるかもしれないし、ナイツテイル後にキャストのだれかが発症する可能性だってある、そのすべての可能性を考えて今後の稽古、本番に進んでほしいと切に願う。

ソーシャルディスタンスが叫ばれる中、Happy LIVEでもほぼ唯一（二人組だということもあるが）ディスタンスをパフォーマンス中から終了後まで徹底していたキンキは（主観だが）事務所一ディスタンスが似合わないグループだと思っている。だからこそ、また元の距離感で隣に並ぶ二人が見たい。

そのためにはそれぞれが気をつけすぎるくらい気を付けることが一番大切だと思う。