弱気のサイコパス

ある日街で殺人事件が起きた
殺されたのは無職の男だった

あるところに俺という名のサイコパスがいた
一般人に殺してもらうことによって自分がサイコパスであるという苦しみから逃れられると思った
でも俺の中のわずかな良心がそれをこばんだ

いっそ死んで消えてしまいたいと思った
サイコパスにだって病み期はあるんだ
練炭も一酸化炭素も首吊りも試した
全部ダメだった
世間は俺に自殺することすらも許してくれないのかと思った
むごい世界だのなんだの考えているうちに夜が明けていく

今日の天気が気に食わなかったのでいっそ死んでしまおうと思ってTwitterで依頼して殺してもらった

お前が地獄で笑顔にいられるように祈ってるよ、名前も知らない殺人犯さん