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【最高の教師〜1年後、私は生徒に▪️された〜】感想②※ネタバレ有り



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※長くなってしまったので好きなところだけ読んでください!

第6話「拝啓、今を生きるすべての貴方へ」

東風谷(當真あみ)と鵜久森の回

1周目のことも含めて驚きました。
鵜久森さんはずっと東風谷さんの気持ちに気づいていたんですね。

東風谷さんの勇気ある告白。
九条先生の「嫌いというより好きというという方が難しい。」という言葉が素敵だなと思いました。

そして東風谷さんの告白を受け止める鵜久森さん。
「ありがとう」という言葉。
それを伝えられるのが素敵だなと思いました。

1周目では受け取れなかった東風谷さんの想いを受け取れるようになったこと。
1周目で味わったこの先の見えない絶望。
2周目で生きたいと強く願うようになったこと。

鵜久森さんの亡くなる前のメッセージは強く心に響きました。
彼女が落下した時、九条先生の表情がどんどん暗くなり感情が消えたという感じがしました。

教師は普段、生徒の前で感情を露わにすることが少ないと思うけど、痛みもあれば苦しみもある。九条先生のあの生気を失った表情が私は忘れられません。


第7話「『向き合う』ことを恐れる貴方へ」

29人のクラスの回

クラスメイトの死と向き合う。
それはどういうことなのか。
クラスで話し合う彼ら。

自分の未来を不安に思い「怖い」という言葉が出るのも分かると思いました。

それに対しての教師の対応。
完璧でした。
しっかりと向き合うと言える学校が現実にいくつあるのだろう。
こんなにしっかりとした理想の対応見たことないと思いました。
大人が責任を取る、子どもを守るというのはこういうことだなと考えさせられました。
鵜久森さんの母親(吉田羊)も安心できたと思います。

「憶測で語ることは死んだものへの冒涜である」

亡くなった人は憶測で語られることを望んでいない。
勝手に決めつけて、それで結論付けて終わりにしてしまう。
それがどれほど恐ろしいことか。
しっかりと忘れないでいること、決めつけて無かったことにしないように。


一つひとつの言葉にすごく考えさせられる回でした。

第8話「『本当』を曝け出さぬ貴方へ」

相良(加藤清史郎)の回

ここで遂に相良回。

良かったです。
ごめんで許されないということ。
簡単に許されてはいけないと思いました。

特に相良が鵜久森家で謝るシーン。
鵜久森母が涙を流さないその姿に胸打たれました。

謝ったって許されるわけない。
母親として許せるわけがない。
むしろ、家にあげたこともすごいなと思いました。
いじめには被害者がいて、その被害者を大切に想う人がいて、そしてその人達もものすごく傷つくということ。

相良達はそこまで考えることができなかった。
想像力を働かせられなかった。
その苦しみは一生背負っていって欲しい。
逃げずに背負うことしかきっとできないと思います。

加藤清史郎くんの演技がすごく良かったです。

第9話「償うことに迷える貴方へ」

西野美月(茅島みずき)の回

鵜久森さんの事件の原因が分かったこの回。
償うということは死ぬということなのか。
3人を探しに行くクラスメイトを見て、この1年で彼らは相当変わったんだなと思いました。

そして九条先生の怒り。
すごく良かったです。
逃げちゃダメなんです。自分の罪から。
生徒の前で感情的にならなかった九条先生が見せた怒りが、生徒達にも伝わったかと思います。
ダメなことはダメという芯の強さが九条先生にはありました。

鵜久森母の言葉も重かったです。
死ぬことは望んでいない。
許すつもりもない。
忘れないということがせめてもの償い。
彼女らの胸に刻まれたと思います。

私はこの回を見て加害者は本当に浅はかだなと思いました。
思考が停止している。
想像力が欠けている。
償い方すら分からない。
人の痛みも分からない。

加害者の方が被害者よりもはるかに精神的におかしいのではないかと思うんです。
カウンセリング等受けて欲しい。
加害者を救えないと被害者がいなくならないなんてことを思いました。

第10話「『変わらない』と諦める貴方へ」

星崎透(奥平大兼)の回

彼の演技もすごく良かったですね。
ずっと掴みどころのない、どこか達観しているような目。

星崎くんについて語るのは難しいです。
彼には他の人には分かるようなことが分からないという特性があるのかもしれないと思いました。

普通になりたい、みんなと一緒になりたい。
その思いはどれほど彼をこれまで苦しめてきていたのだろうとも思いました。

少し不思議なオーラをもっている、不思議な考え方をしている人ってたまにいると思うんです。
私はすごく好きだなと思います。
自分にはない考え方をもっていると、正しいか間違えているかは置いといてもその考えを知りたいと思う。
(逆になんの考えもなしに人をいじめている人の方が怖いです)

星崎くんも話を聞いてくれる人に出会えたら、少し気持ちが楽に変わるかもしれないし、話してみようと思えば何か変わるかもしれないと思いました。

私たちが普段どれだけ「普通」であり、はみ出さずに生きることにこだわっているか。
さらに、学校という狭い世界では余計に息苦しく感じると思います。
星崎くんの感じた絶望。
経験でしか分からないかもしれないけど、人は変わらないで歩んでいく方が難しいと私は思います。
生きていれば何かしら変わる。
それを伝えてあげたいなと思いました。


最後、旦那である九条蓮(松下洸平)が助けに来たシーン、良かったです。
教師だって人間。
彼女にも、大切に思ってくれる存在がいる。

タイトルの意味について

「最高の教師は生徒自身だった」
九条先生良いこと言いますよね、本当に。

生徒が変わろうと頑張る姿に、私も勇気や力をもらいました。
教師でありながらも学び続けて謙虚な姿勢でいる九条先生が素敵です。

そして、タイトルの▪️で隠されていた文字。
未来を「託された」九条先生。
鵜久森さんの強い想いもあったのかもしれません。
これから生きていく中で、生徒達と向き合っていく教師であり続けてほしいと思いました。



メッセージ性の強いドラマで、自分自身考えさせられることが多かったです。
「全ての出来事の本当を知っているのは本人だけ」
情報の多い世の中ですが、憶測で語ることがないように、誰かを傷つけることがないように気をつけていきたいと思いました。


長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました

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