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SMAPと嵐と。

SMAPが解散を発表したのはまだ最近のことのように思えますが、もう2年以上経ったんですね。あのとき黒のスーツに身を包みつらそうだった彼らとは対照的に、嵐のメンバーはやわらかい衣装を着て、つとめて穏やかに誠実に彼らの言葉で記者会見を終えた印象です。

全部は見ていませんが長時間におよぶたくさんの質問を1つ1つ丁寧に答えていたようですね。ファンの方はとても寂しいでしょうけど、彼らの思いや話し合ってきた過程を理解され受け入れるんだろうな、と想像します。

SMAPが解散したときには「SMAPロス」や「隠れSMAPファン」といった言葉があちこちで聞かれました。

私は特にファンではありませんでしたが解散はやはり衝撃的だったので、若干「隠れSMAPファン」だったのかもしれません。SMAPと同世代の私たちにとってSMAPはそこにいて当たり前の存在で、ファンでなくとも彼らを日々テレビで目にし、いつの間にか親しみをもってきたものです。

嵐は少しだけ若い世代になりますが、SMAPと同じように私には親しく思える存在でした。

そこそこの年齢になっても見続けているドラマのそこかしこに主演だったりして登場する彼らもまた私の中で当たり前の存在でした。

嵐の活動休止は寂しいですが若くにデビューし、およそ20年もの間、アイドルとしての自分でい続けた大野くんが今まで一度も経験したことのない、別の人生を自由に歩んでみたいと思ったことはまったく不思議ではないと感じます。

他のメンバーたちもその彼の思いに寄り添い、考え、2020年末に活動休止という1つの区切りを迎えることは彼ら一人一人にとって、きっととても意味のあることになるんだろうと思います。

私はSMAPのメンバーそれぞれが活動している姿をニュースで見るとうれしくなります。大騒動の末でしたが、それでも彼らは明るく前に進んでいる。そんな彼らが「いる」だけでホッとしますね。

「SMAP」 木村くん、中居くん、稲垣くん、草なぎくん、香取慎吾ちゃん

「嵐」 松潤、櫻井くん、相葉くん、大野くん、ニノ

自然とメンバー全員の名前が言えますしお顔も目に浮かびます。それほど彼らはいつも当たり前のように一視聴者である私の近くにいたんです。彼らの笑顔や明るさから知らず知らずのうちに励まされたりしてきたのかもしれません。

数年前かな、一時期大野くんがとてもしんどそうだなって画面を見て感じていました。最近は落ち着いたようで元気そうなお姿を見て安心していたんですが、今回の発表を聞いて「あぁ、やっぱりそうだったんだな」って思いました。

見ず知らずの私でさえ彼の心の状態に気づいてしまうような、他人から自分を見られて暮らす生活のストレスはいかほどかと思います。noteという小さな世界での私でも自分を正直に見せることに不安を感じ、見えない何かの力で不安定に追い込まれるわけですから。

大野くんは芸術家肌なので、昨年慎吾ちゃんがパリのルーヴル美術館で個展を開いて海外にもアートを発信しているように、大野くんも何か新しい自分の居所を見つけることができるこれからとなりますように。

ほかの嵐のメンバーもまた力強く、新しい歩みを進めていってもらいたいなぁと願わずにはいられません。一視聴者としてのつぶやきでした。

1345文字

#エッセイ #嵐 #SMAP #活動休止 #2020年 #大野君

こんな文章でもメンバーの誰かに伝わればいいな。ネットの世界は私にとってはいつも怖い場所ですが、もしかしたら遠い世界の彼らに私がほんのり持っている一視聴者としての励ましの気持ちが伝わるかもしれない、そんな小さな小さな可能性とつながっている世界でもあります。

お気持ち嬉しいです。ありがとうございます✨