まさか落ちるはずなんてないと思ってたけど、落ちちゃった。
ダメだと分かってたのに、それは始まってしまった。
あの言葉に、あの空気に、あの優しさに思わず心がね、引っ張られちゃった。
ほしかった言葉とほしかった安らぎをあなたが私にくれたんだ。
あなたは私をふわっと包み込んでくれた。
あなたのとっても優しい笑顔を見てしまったら、もうダメだね。
自分からは終われない恋。
ずるいけど、やめられない恋。
でもいまはね、あなたがくれる「お待たせ」の声からはじまる時間がどんなものより大切だから。
そばにいていい間はそばにいさせてね。
彼女のいるあなたのそばに。
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