tomorrow again
「ねぇ、次はいつ会える?」
私の問いかけに、あなたは「明日会えるよ」って言った。
嘘つきだね。いつも明日は会えないのにね。
だけど私はあなたの腕の中で小さく頷く。その言葉を信じたフリを今日もする。
あなたはたくさんの寂しさと少しの幸せを私にくれる人。
明日、あなたからの電話を待つ。
花瓶に挿した一輪の真紅の薔薇を指でそっと撫でながら、あなたを想う。
朝が来て、昼が来て、そして夜が来る。
月明かりの中、薔薇のトゲの先端に触れてみる。それからほんの少し強く押したらピリッと痛みが走る。点のような赤い血を見つめる私の表情には嫉妬が見え隠れしている。
ほら、そんな明日を想像する。
私は何度、明日を越えていくんだろう。
愛が消えるまで。
そう、この愛が果てるまで。
お気持ち嬉しいです。ありがとうございます✨