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4年目に届いたメッセージ。

新聞の記事やネットニュース、いろんな「文字」から心揺さぶられて、なかなか心が忙しいこのごろですが、昨日、泣きながら読んだニュースがありました。あまりに心打たれたのでご紹介しますね。

ニューヨークポスト紙やFOXニュースなどでも掲載がありましたが、私はグッドニュースネットワークというサイトで読みました。

チャスティティ・パターソンさん(23)は今から4年前の2015年に父親のように慕っていた男性をなくしました。彼はチャスティティさんの実の父ではなかったのですが、学校行事などにもすべて来てくれ、自分を愛してくれ幸せが何かを教えてくれた人でした。

彼の他界後もチャスティティさんは彼を忘れられずに毎日、朝に夜にと彼の携帯電話に自分の日常を綴るメッセージを送り続けました。

そして4年目にあたる今年の10月25日に、とうとう最後のメッセージを送ることにしました。そのメッセージにはガンを克服したことや大学を優秀な成績で卒業したことなど、多くのことを書いたのです。最後には以下のように書きました。

I would always love and miss you.
(これからもずっとあなたを愛してるし、会いたいって思ってるよ)

すると驚いたことに返事が来たのです。返信にはこうありました。

Hi sweetheart, I am not your father, but I have been getting all your messages for the past 4 years. I look forward to your morning messages and nightly updates.
(こんにちは。私はあなたの父ではありませんが、この4年ずっとあなたからのメッセージを受け取っていました。あなたの朝のメッセージと夜の更新を楽しみにしていました)

この返信者はブラッドと名乗りました。チャスティティさんの父親がわりの男性が他界したあとに彼の電話番号を使っていたものだと明かしました。チャスティティさんにずっとそのことを伝えようと思いながらも彼女を悲しませたくなくて返信ができなかったと書いていました。

実はブラッドさんもまた悲しみの中にあったのです。2014年8月に娘さんを交通事故で亡くしました。そのつらく悲しい時期に届いたチャスティティさんからのメッセージは神様から送られてきたのかと思ったと語っています。

チャスティティさんが心を落ち着けるために書き続けたメッセージを、ブラッドさんもまた心の支えにして生きてきました。ブラッドさんはチャスティティさんをまるで実の娘のように愛し、応援していたんじゃないかなと想像します。チャスティティさんはこんなことも書いています。

You are an extraordinary woman and I wish my daughter would have become the woman you are. 
(あなたは素晴らしい女性です。私は娘にもあなたのようになってほしかったです)

ドラマのような偶然の出来事です。4年ってすごく長いですね。いつかこの2人が直接会う日が来たらいいのなぁ、なんて思いました。


#エッセイ #メッセージ #海外 #ニュース  

ここからはちょっと英語のお話です。wouldをどう訳すのか、迷いました。希望や意欲、未来のことを表すように訳したのですが、どうなのかなぁ。丁寧だけど、強めの意志を出してみました。

以下、少し追記します。

コメント欄でやり取りさせてもらってからwouldが気になって、チャスティティさんがフェイスブックに投稿していた原文を確かめてみました。チャスティティさんの原文はこちらです↓

I just wanted to say I love you and I really do miss you!
(愛してる、ほんとにあなたに会いたくてすごく寂しいって、ただ言いたかったの!)

あれ、wouldがないね。以下のグッドニュースネットワークの記事のwouldに引っ張られましたが、これは単に時制の一致にも見えますね。

After summing up her feelings, Patterson finally concluded her text by saying that she would always love and miss him
(気持ちをまとめて書いたあとに、チャスティティさんは最後にこう書いてメッセージを締めくくりました。いつも愛してるし会いたくて寂しいよ)

グッドニュースネットワークのライターさんがalwaysとかwould(will)を入れたんですよね。原文そのままの引用ではなくそんなふうにまとめたわけです。チャスティティさんご本人はシンプルな現在形ですから。

発言者本人に確かめないと翻訳の正解は私には分かりませんが、ライターさんは私がはじめに訳した感覚を読者に伝えようとしたのかなって個人的には思いました。どうでしょうね。



お気持ち嬉しいです。ありがとうございます✨