相手の言葉をそのまま信じすぎること

友達から「言葉をそのまま信じたらあかんよ」と最近よく言われる。別に何もかもを信じる性格ではないと思うし、怪しい人には近づかないし、私なりのセンサーはあるはずだ。でもそのセンサーがあまいと言われればそうかもしれない。

「だってこうかもしれない」「それってこういう可能性もあるよね」そんなことをあれこれ言われると、まったくよく分からなくなる。でも「そんな嘘、つく必要あるの？」と私は思うし「嘘ついたりする人には見えないよ」とか言うと「そんなん嘘ついてますってバレるような嘘のつき方はしないもんやよ」とか言われたりする。そりゃそうだけどね。

「優しそうな人やよ」とか言うと「詐欺師もみんな優しいやん」とか言われる。そりゃそうだけど、とまた思う。

人を簡単に信じてはいけないんだろうか。

とにかくすべてを疑ってかかる友人がいて、「男はみんな嘘をつく、悪いとか良いとかではなくそれが男だ」と言う。え、そんなことないよ、嘘をつかない誠実な人もいっぱいいるよ。私はそう思うんだけどね。

それでタイトルの言葉。

私は「相手の言葉をそのまま信じすぎる」んだって。それは素直というあなたの良い面でもあるけど、うーん、どうかなぁと言われた。「そんなん普通はこういうことやよ。言葉にはしてなくてもこういう意味なんだよ」って言うことに気づかないのはなんていうかどうして気づかないの？　みたいに微妙な気持ちになると。

ほかにもいろいろとシビアなアドバイスをくれて、そういう友人はありがたい。率直な意見はほしい。とはいえ、とはいえ、わりと心に刺さってしまう。

相手の言うことを嘘かもしれないと疑ってばかりいたら信頼関係なんて築けない気がする。で、「そもそも疑ってかかるって失礼な気がする。相手がもし嘘をついていないとしたら、疑うなんて申し訳ないやん」と言ってみたら「だからそこやよ」だそうだ。ほんまに。

「信じすぎないように気をつけておいたほうがいい」なんてアドバイスさ、ねぇ、それどうやるん？　そんな難しいこと私にはできないんやけど。される説明をすべて本当だと感じるんならどこをどう疑えばいいのかに気づけない。

前に、ある男性が「人は本気で信じられていたら、嘘はつけない。だからもし嘘をつかれたとしたら自分が相手を信じる気持ちが足りなかったんやと思う」と言っていて思わず写メをした。名言すぎる。

どっちかというと私はその考えのほうに共感する。

理想かな？　そんなこと理想すぎて、そういう人は最後には騙されるんかもね。

まぁ結局、自分に「人を見る目」があるのかないのかという話になってくる。そして自分は「ある」と思っていた。

が、「ない」可能性も否めないこの頃。