人の悪口を言うと・・・
若いとき、えーっと、20代前半のころですが、私が人の悪口を言うのを控えようって思ったきっかけの話を書きます。
悪口というか、批判というか、意見というか、いやまぁ悪口です。たぶん。すみません。
職場に苦手な同期がいました。
とにかく小さい体で勢いよく意見を述べてくる。
「どっちでもいいやん」と切り返しても「どうしてもちゃんと分かってほしい」と食い下がってくるめんどくさい女子がいました。自分の意見を相手に認めさせるのにやっきになるタイプの子でした。
だから彼女は同期の子たちから少し敬遠されていました。なんていうか言葉もきつかったからです。
私と意見が食い違い、わざわざ上司にも相談に行ったこともあります。上司はどちらの解釈も可能だと言ったのに彼女は絶対にそれを認めず、いかに自分の考えが正しいかを何度も私に説いてきました。とてもわずらわしかった。だから彼女のことは嫌いだったんです。
同期の他の子たちと飲みに行った先などで、彼女を私は悪く言っていました。今日もこんなことがあった、あんなことを言われた、めんどくさかったと。
そのときに一人の友人が言ったんです。
「なんか、こわい。裏で私の悪口も言われてそう」って。
否定しました。彼女の悪口を言ったことがない。本当に一度もないんです。それなのに私が他の子の悪口を言ったという理由で、私が彼女の悪口も言ってるかもしれないと思わせたということです。
いくら言葉で「言ってないよ。言ったことないよ」と伝えてもしっかり伝わらず、彼女は私の言葉を疑っていると感じました。
そのときに思いました。
人の悪口を言うと、自分を信じてもらえなくなる。
相手に壁を作らせることにもなる。
いつか自分の番だと思わせてしまう。
結局、自分の人格を下げることになる。
それからです。
相手を悪く言うのを控えるようになったのは。
人には良い面もあれば悪い面もある。そういうことも意識するようになり、その人の良さを探すようになりました。
私は20代のときに、この友人の一言があったから自分を少し変えることができました。
だから「あれ?」と思うような人柄の人に出会っても「この人はまだ成長段階なんだな」と思って眺められるようにもなりました。その人が何歳であってもです。
みんな誰かと出会い、何かを学び、死ぬまでずっと成長していくんですよね。
私は歳をとったとき、みんなに愛される優しい笑顔のニコニコおばあちゃんになりたいなって思っています。
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よく聞く言葉に「この歳になると、もう注意してくれる人はいなくなった」があります。年齢を重ねれば重ねるだけ社会でも上の立場になっていき、何かおかしい言動をしてもあからさまに指摘されることがなくなります。
でも私の周りには直球でボールを投げてくる友人もいてくれるので、ありがたいことです。たまに怒られてビクビクしますけどね。その目、怒ってるよね? はぁ、怒ってるんだ〜ってね。
お気持ち嬉しいです。ありがとうございます✨