褒められること
最近、職場でとある資料を作成したところ
「見やすい資料だ」と褒められた。
社会人になって8年ほど経過するが
私が褒められたと感じたのは
これが初めてだった。
嬉しかったので
職場の同期に報告したら
「今までも褒められてたのに」との返事。
褒められることについて振り返ってみた。
大学生の頃から
「若いのにすごいね」「女の子なのにすごいね」
と褒められることが、何度かあった。
褒められるたびに
私の実力ではなくて
私が「若い」 ことに価値がある
私が「女の子」であることに価値がある
のだと感じていた。
私が
若くなくなったら
女の子ではなくなったら
きっとなんのへんてつもない
つまらない人間なんだろうなと
思って生きてきた。
若い、女の子である呪いは
社会人になっても続いた。
がんばって仕事をこなしても
新しいアイディアを提案しても
先輩を助けても
「若くてそんなことができるなんてすごい」
「女の子だからこその発想でいいね」
と言われた。
もう、この職場では
若い、女の子でいなきゃいけないんだ
と思って過ごしてきた。
この8年間で部署異動も頻繁で
特定の分野に詳しいとかはなく
スキルアップもした気がしなかった。
そんなある日
とある内容をワンペーパーにまとめてほしい
と上司から言われた。
そして資料を作った。
その資料は上司が出席する会議で使用し
私は同席していなかった。
会議に出席していた人が
「この資料いいね、見やすい」と
褒めてくれたのだ。
(のちに、上司が
「あの人が資料見やすいって褒めてたよ」
と伝えてくれた)
資料はもちろん誰が作ったかなんて
わからない状態だった。
若い私でもない
女の子の私でもない
ただ1人の職員として
能力が褒められたので嬉しかった。
褒められることに対して
こじらせているのかもしれない。
でも、この褒められたことは
一生忘れないと思う。
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