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月夜見命

我が名はツクヨミ

イザナギより産まれし三貴子の一柱。

夜を支配し、月光にて弱者を照らし出す。

愚か者の固執した価値観によって虐げられてきた者たちよ

少しの違いを許さぬ常人から迫害を受けてきた者たちよ

その清い心を我に預けよ

溢れんばかりの愛にて癒してしんぜよう…

な〜んて、かたっくるしい物の言い方はや〜めた!

神だの柱だのガラじゃないんだよね〜

実はね、私もさ…男なんだけど女の子の服着たり、お化粧するのが大好きなんだよねw

人間界でいう女装子?
フリフリの着物着て、唇に紅とか塗って散歩すると超楽しいよね!

でも、オネェちゃん(天照大御神・アマテラスオオカミ)の衣装とか勝手に着たらスゴイ怒られたし、弟(素戔嗚命・スサノオノミコト)には「兄貴マジキメェ…」とか言われるし…

お父さん(伊邪那岐・イザナギ)には「お前なんか創るんじゃなかった」なんて言われて、お母さん(伊邪那美・イザナミ)なんて黄泉の国に行ったきり帰ってこないの。

なんで…
私のせい?

私はただありのままに生きたいだけなのに、
何がいけないの?

それに、男だけど可愛くなりたいだけなのに、どうして皆んな嫌な事言うの?
わかんないよ…

なんか、古事記っていう神話を集めた書物にも、私の事は全然書いてくれなかったし。

編集の人が、私の行いは卑猥だとか、猥褻過ぎて記録に残せないとか言って。

私そんな事してないもん。

ただ、ちょっとオネェちゃんの宮殿にいる男の子にイタズラしたり、弟の伝説の剣とかいうやつの柄の部分をお尻に入れてみたり、甥っ子のニニギノミコトの股間をニギニギしてみたり。

あと、タケミカヅチと裸で相撲とってたら、変な気分になっちゃって、気がついたら土俵の上であんなことやこんなこと…

べっ…別にエッチな事ばかりしてるわけじゃないんだからね!

あっ!そうだ、ちょっと聞いてよ。

私について唯一書かれた書記の、食べ物を与えてくれる神様を殺したって話。

あれ、私じゃないからね

タダで食べ物くれる神様がいるからって、弟のスサノオと一緒に御馳走になりに行ったのね。
そしたら、その神様がゲロ吐いたりウンチしたりして、鼻水をソースみたいにかけて、それをお皿に盛って出してきたの。
飲み物はグラスに注がれたオシッコ…

で、弟が自分達は侮辱されたって思って殺しちゃったんだよ。

せっかく沢山の食事を、身を削って振る舞ってくれたのにね。

私、勿体ないから残ってたシチューとカレー食べたんだけどメチャクチャ美味しかったんだよ〜!

えっ?
べっ…別にスカ○ロの趣味があるわけじゃないんだからね!

五穀豊穣の神様がせっかく出したくれた物だから、ありがたく頂いただけなんだから…

シチュー味のゲロと
カレー味のウ○コを。

まぁ、そんな私の汚食事の話は置いといて。

ここで少しだけ、君たちの世界についてお話させてもらおうかな。

今ってさ、世界の人々が謎の風邪で脅かされて数年かけて皆で乗り越えたと思ったら、
北の国の偉ぶってる人達が争い事始めちゃったでしょ。
そのせいで、世界中が困っちゃってて…

凄く辛いよね
暗い気持ちになっちゃうよね
何なんだよって

やり場のない憎しみとか悲しみ
誰にも頼れなくって
これなら、いっそのこと
死んだほうがマシだって…

そうなんだよね
その世界からいなくなれば
そんな苦しい思いを
する必要ないんだもの

どうしたってさ、
世界を取り巻く金融システムっていう、物々交換から生み出された愚策は、君たちの生活を楽にして便利にして、心を奪うんだもの。

その世界で生きていくっていうのは、
修羅の道を歩んでいるのと同じなんだよね。

金も無けりゃ
愛する人もいない

隣の芝生は蒼く見えるじゃないけど、
こんな世の中なのに稼いでる人とか幸せな人を見ると、恨めしく思っちゃうよね。

でもね、
それ君なんだよ

???

「はっ?」って思ったでしょ。
どうゆう意味って…

わかりやすく言うとね、

君はね、僕なの
彼もね、君なの

まだ、わかんないよねw

じゃあ、君だけにとっておきの秘密を教えてあげる。

ビックリしないでね。

君たちはね…
皆んな、私の分身なの。

正確に言うと、私の意志のカケラ。

一人一人が私の意志の元に帰るために、修羅の世界で一生懸命生きて、喜んで、怒って、哀しんで、楽しんでから私の元に癒やされに戻って来るの。

生を受けて死ぬまでの間に、いっぱい悩んで苦しんで色んな事を経験して、その想いを全部持って帰ってくるんだよ。

そして、一つになるの。

……今、馬鹿にしてるでしょww
急にスピリチュアル発動ってwww

まぁ、聞いてよ。

女の人はお姉ちゃんのところに、
男の人は弟のところに、
そのどちらでもない…
いや、どちらでもある人は私のところに、
意志として戻るのね。

そして私達三柱が、皆んなの苦労と喜びを共感したら、もう一つ上のところに行くんだよね。

そこはね、幸せしかないところなんだ。
皆んな、いっぱい嫌な事とか辛い事を経験してきたから、その分…いやそれ以上に沢山の愛と幸せを感じることが出来るんだよ。

楽しみでしょ!

でも中にはね、本当に苦しくて辛くて、どうしょうもないから自分で命を断つ人もいるんだよ。

私、そうゆう人こそ救ってあげたくて
可哀想でしかたなくて…

きっと、その人が悪いわけじゃないんだよ。
ただ、思いやりと優しさが人よりも多い分、人一倍傷ついたり、責任を感じたり、追い詰められて自分なんていなければって思っちゃう。

わかるよ
だって、私は君なんだもの。

私が、君に伝えられることがあるとすればね。

「私、ずっとそばで見てるから生きていて」

自分の生き方が
恥ずかしくてもいいじゃん
みっともなくてもいいじゃん

誰かの決めた固定概念なんて
私らにはクソ喰らえだもん

あっ、ゴメン。
君たちはクソなんて食べなくていいからね

人に迷惑かけなきゃ何したっていいよ。

心無い奴らに後ろ指さされたって、私がそいつらの指へし折ってやるから堂々と変態らしく生きてね。

貴女達は最高だよ。

だってさ、
どんなに綺麗な顔してても
素敵な服を着てても
高いアクセサリー持ってても
人を乏して生きてる奴は
セクシーじゃないもの…

偉そうにしてる人って
見栄とか権力って鎧で
色んな物を守ってるけど
スケベ心出して
裸になれば
見るに堪えない
ダラしない身体してる
萎えちゃうよね…

心が格好悪いのよ。

醜聞な行いは私の意志に反するのよね。

腹黒くて薄汚い、権力とか支配の上に成り立つ醜い怪物の意志なんて、心が腐ってるから匂いが臭くて受け付けないんだよな。

子供の時に
自分と少しでも違う子を
悪く言ってイジメたり

本当は
羨ましく思ってる子を
貶めるために
悪い噂流して
裏では笑ってたり

皆んなの前では
良く見られたいから
イイ子ぶって
皆んなの見てないところで
弱い子を
言うこと聞かせて
奴隷扱いしたり

イタズラに虫殺したり
陰に隠れて猫殺したり

自分より弱い
自分より頭悪い
自分より生きる価値ない

だから自分は
そうゆう下等な奴らを
下に見て
蔑んだり悪く言ったり
暴力振るったり
命奪ったりしても
自分は悪くない



全部見てるからね

お前は私なんだよ

困るんだよ
そんな汚い行いで心汚して
戻ってこられたら

私も姉も弟も
そんな魂いらないから

余生まっとうした面して
こっちに来ても
お前の意志なんか
魂ごと散り散りにして
無きものにしてやるから

子供だって容赦しないからね

頑張って苦しみに耐えて
少しの幸せを糧に
生き抜いてきた
純粋な魂達に迷惑がかかるから
腐った魂は要らないの

地獄送り?
そんな所ないよ

ただ木っ端微塵に消えるだけ
二度と生まれてこないように

ちょっとナヨッたくらいで
イジメ、差別する犯罪者だらけの
その星で
好きなものを好きと言うために
他をけなす必要なんてないでしょ

犯罪、宗教、戦争、金融システムに
幸せを掻き乱されている私の意志達よ

君たちを押さえつけようとして
奴隷を欲しがる汚ぇ奴らなんかに
心まで縛られないで

支配なんかに慣れちゃダメ

常識や概念を壊す君たちよ
自由はその手の中にある

愛と喜びを手に入れた君は

きっと私と一つになれる


いつか逢いましょう…

終言
























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