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自律神経と腰痛

今日はすこしだけためになるようなお話しを。

筋肉の緊張というか、コリやハリは以前は運動神経の興奮によるもの、血行不全によるものと考えられていました。

それで、コリは血液中の不要分が固まったつまり乳酸という筋肉の疲労物質がたまったのでという理解の仕方をしている医療者が多いと思います。

これは間違っていませんが、これがすべてだとするとお風呂にはいったあとは凝りは完全に解消されているはずだし、そもそも運動選手などは日頃から運動して血行を促進しているのだからそもそも凝らないはずではないでしょうか?

という疑問が以前からありました。

同様に疑問は高齢者にもありました。運動などしているわけじゃない高齢者はじゃ腰痛や肩こりはないはずだし運動神経由来じゃないコリ方もあるはずだと考えていました。

東京都老人病研究所というところが同じように疑問をもった方がいらしたようでその方は高齢者には自律神経の過剰緊張により眠りが浅かったり、血圧が高くなったり。

年齢とともに血圧が高くなることはよくよくしられている事実ですが、これは自律神経の過剰緊張によるものと考えられています。

しかし、経験することですが高齢者ほど筋肉の固さは固くなり、伸び縮みがしにくくなります。

運動していなくても、筋肉の緊張が強く、肩こりや背部痛、腰痛に悩まされます。

なぜなんでしょうか?

実はここに自律神経が筋肉も緊張させている神経伝達物質を出していることがわかり、東京都老人病研究所が発表しています。

自律神経は、内臓を動かしたり、意思とは関係のない部分を統括していることはわかっていますが、筋肉まで交感神経により緊張を高めたり、緩めたりしているわけです。

ですので、ストレスで自律神経が興奮するということがあるとすると、血圧なども上がるかもしれませんが筋肉もはり、肩こり、腰痛が増えるのです。

意外な事実だったと思いますが、鍼灸治療は筋肉を緩めていく事で自律神経を緩めていくことも可能です。

医学はいろいろと新しいことが解明されていっています。

自律神経は筋肉も緊張させてコリを作ってしまうのです。


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