見出し画像

新聞配達少年

子どものころの新聞配達っていうのは、僕が小学生のころにはクラスに一人・・・学年でも数名はいたような気がします。
今はほとんど見ません。
小学生の子供に働かせるということが少し親からすると、いじめのようなそんな感じになっちゃうのでしょうか?

僕は小学4年の頃に、父親の事業の失敗で家の収入もなくなり、親から言われたわけでは決してありませんが、自分で自らおこずかいを稼ごうと思ったのです。

4年の夏の頃でした。
結果的には、途中とぎれとぎれになっていますが、4年、5年、6年と3年間の間は新聞配達をしています。

以前も話ししましたが、一番の思い出は犬にかまれた事。
近道をしようとして、家の軒下と通ってしまい、そこに外飼いしていた犬がいたのです。

思いきっり足をかまれてしまい、血だらけになりやっとの思いで新聞店に帰り新聞店のおかみさんに病院に連れていってもらったのです。

何度も何度もあやまりました
その時は歯が刺さっただけで狂犬病も大丈夫だということでした。

その次に思い出されるのは、小6の頃の担任の先生に新聞配達をしている事を見つかったことです。

この時は先生に事情を話すと、先生は大変に感心をしてやめるように諭すどころか、がんばれよ!先生も応援するから!と言ってくれたのです。

その次の雨の日から先生も配達を手伝ってくれたのです。
この話も書きましたが、それは一度や二度ではなく、小学校を卒業するまでずっと雨や雪の日には来てくれたのです。

あんな先生が今の世の中でいるのでしょうか?
先生がいたから、僕は学校の先生を尊敬することができるようになったのです。

新聞配達を小学生がすることの是非はあるのだと思います。
バイト代を親がいただいてしまってという話も実際にはあるのかもしれません。

でも、あの3年間でずいぶん大人になりました。
きっとふつうの小学生の3年間の何倍も大人と接して何倍も人の暖かさに触れることのできた3年だったと思います。

配達中に、同級生と会ったことや、公園で遊んでいるのを横目で見ながら配達したこともありました。

今から思うとそれでも楽しい小学生時代だったと思えるのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?