中国特殊治療
今まで、当院では中国の東洋医療をそのまま日本にという、コンセプトの元に診療をやってきました。
そのうちの一環で刺絡治療はあります。
刺絡治療は、上海では刺絡科という科があるほどの人気で、鍼灸科と並んで数多くの患者さんが詰めかけていました。
それを日本で行うというコンセプトをもって診療をしてきましたが、他にも日本にまだ紹介されていない治療法があります。
まずは、動物の腸で作った、いわゆる材質が金属ではなく豚などを使った鍼を使う治療です。
ソーセージの皮などにも使われる豚の腸なんですが、これで鍼を作ります。
細くするといっても限界がありますので、普通の鍼よりは太さはあります。
これをなにに使うのか?という問題ですが、実は腹部からへその上から胃まで到達させてそこで管を抜きます。管ごといれるのですが、胃にさして放置する感じです。
胃は、外部から刺激があると動きませんので、消化吸収はできなくなります。
お分かりでしょうが、これによりダイエットを促進するんです。
日本の外科では胃切除なんてことをやっていますし、全身麻酔で行いますのでリスクもかなりありますが、何のことはない、鍼を刺してほっとけば胃腸は動かない、つまりは胃切と同じことが可能なのです。しかも胃切より低リスクで。
こんな単純なことなのに日本ではやっていません。
しかしながら、これを鍼灸師が行うのは問題もあり、また技術も未熟でしょうからおすすめはしません。
僕自身も、上海で3~4例の患者さんを診ただけで実際にメインで行っていませんのでトレーニングが不足してるといえるでしょう。
もし、このダイエット鍼は日本でできるようになると、薬物を使わずしかも低リスクですので大変に大流行になることでしょう。
鍼灸師も厚労と折衝して、できるように師会が動けばあるいは可能かもしれませんが
そんな気概がある人は鍼灸業界にいるとは思えないのでたぶんダメでしょう。
医師に期待ですね。
それともう一つが、小刀鍼です。
小さなノミみたいな鍼だと思えばいいです。
2ミリくらいの先端がノミ形の鍼なんです。
骨膜と筋肉と骨というのは高齢になるときっついてはがれなくなり、足が伸びない、腰が伸びないなどの症状がでてきます。
それをこれを刺してはがすのです。
刺すというより切るに近い施術ですが、ぎりぎりの範疇かなと思っています。
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