水治療
病院に勤務していた頃に、脳神経外科のリハビリテーション科に勤務して、毎日脳卒中患者さんのリハビリテーションを手伝っていました。
今もある病院もあるのですが、水治療室というのがあります。
これはお風呂になっている広いプールのような場所で、体を浮力で浮かせて運動するという施設です。
これに患者さんはもちろんですが、理学療法士、リハビリテーション科の医師も一緒に入り、体を浮かせてもらって動かす訓練をするのです。
夏の暑いときは温水プールのような感じなので、気持ちいいのですが、真冬は逆につめたく体は冷えてしまいます。
いくらお湯になっているとはいっても、どんどん覚めてきて、昼くらいにはぬるま湯、夕方にはまるで水のようになってきます。
そんな中で懸命に体を動かす訓練を指導するわけです。
僕はこの水で何度も何度も風邪を引いたと思います。
渡邊!顔が青いから、上がっていい、少し体を温めていいよ。
指導してくれている理学療法士さんから、わかりました!すいません。一度上がります。
そういって体を暖房で温めにいくのです。
夏は夏で、気持ちよくって失禁する方が続出。
小ならまだいいのですが、大きいほうだと大変です。
一緒にはいっているのですから、体にはまとまりつくのです。
しかし怒るわけにはいきませんし、一度お湯を抜いて掃除をします。
すごい大変な仕事だといつも思っていましたし、リハビリの先生を尊敬していました。
最近は、あまり水治療を聞かなくなりました。
労力の割に、効果があまり見られていないということなのかなと思います。
確かに、従事するスタッフの大変さは、僕もやっていましたので、よくわかります。
大変な仕事でした。
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