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Can I take a photo of you?

あれは1人でヨーロッパ5ヶ国周遊中に出逢ったロシアンガールとのこと。

小娘は11ヶ月の留学を終えて、日本に戻る前に、1人でヨーロッパ5ヶ国を回る旅に出た。

ルートはこちら💁🏻‍♀️
ロンドン🇬🇧✈︎ジュネーブ🇨🇭✈︎テュービンゲン🇩🇪✈︎ウィーン🇦🇹✈︎コペンハーゲン🇩🇰✈︎ストックホルム🇸🇪✈︎ロンドン🇬🇧

そして今回この話は、4つ目の都市、コペンハーゲンで起きたことである。

小娘は1人で相変わらず気ままにコペンハーゲンの街をぐるぐると周っていた。少し街から外れた海沿いに、人魚姫の像がある。
コペンハーゲンと言えば、人魚姫ということで、小娘もてくてく歩いて見に行った。

人魚姫像までの道は、一面が海だった。太陽の陽の光が反射して、海面がキラキラと輝き、空と海の境界線がわからないぐらい、一面が青々としていた。眩しさで直視できないながらも、その美しさに何度足を止めたことか。ちなみに写真中央に写る建物は要塞だ。

人魚姫像までの道のり

人魚姫像にたどり着き、たくさんの観光客が写真撮影しているところに紛れながら、小娘も写真を撮っていた。すると、後ろから小柄でブロンドヘアに眼鏡をかけた女の子に話しかけられた。

「写真を撮ってもらってもいいですか?」と聞かれたので「いいですよ!」とカメラを受け取ろうとする小娘。すると何故かその女の子はなかなかカメラを渡したがらない…

あれ?と思い、もう一度「写真撮りますよ!」と繰り返して言うと、「そうじゃなくて。あなたの写真を撮らせてもらいたいのです…」と言われた。ここで気づいた。 “Can you take a photo of me?”ではなく“Can I take a photo of you?”だったのである。

度肝抜かれた。

本当に自分に話しかけられているのかと、何度も確認した。何度確認しても変わることもなく、とりあえずなぜなのか経緯を聞いた。

すると彼女は
「アジアの文化に興味があり、加えてアジア人女性の容姿に憧れがある」と教えてくれた。

とりあえず、了承し、一枚写真を撮ってもらった。その後2人でコペンハーゲンの町を彷徨いた。確か彼女は小娘よりも歳下で、親の出張にくっついてコペンハーゲンに来たと言っていた。高校生だったような気がする。高校はどうしたのだろうかと思いながら、でもその話は敢えて触れずに色々と回った。

これは旅あるあるなのだが、その地域の観光場所やルートは大体どんな人も似ているため、割と「あの人あの観光地で見かけたな。」と顔馴染みのメンツに遭遇することはよくある。

というわけで次の日も、町をプラプラしていると、彼女と遭遇した。その日も少し一緒に過ごして、またそれぞれの思いのままに残り時間を楽しんだ。

彼女とはInstagramを交換していたので、そこで何度かメッセージのやりとりをした。彼女の投稿を見ると、奇抜なメイクをして、奇抜な衣装を纏った彼女のたくさんの写真がポストされていた。いわゆるコスプレイヤーというやつだ。なるほどなと小娘は思った。彼女が、小娘の容姿やアジアンな文化に興味があると言っていた理由がなんとなく分かった気がした。

そして私の画像もどーんと載っていた。
キャプションは「可愛い」だか「ハニー」だったかなんだか。ロシア語で書かれていて、翻訳ボタン押したら、そう出てきた。実際のところの意味は知らない。コメントに「ありがとう」と打っておいた。

そしたら彼女の友達たちもコメントをしていた。なんか変なこと書かれてたら嫌だなと思いながらも、翻訳ボタンをポチると、「なんて可愛いんだ!」「だからアジアンガールは放っておけない!」みたいなコメントがめちゃくちゃあった。ロシアに行けば人気者になれるのではないかと密かに思った😂(単純にも程がある)

あれから6年ぐらい経つが、未だにロシアには行けていない。ウクライナとのこともあり、しばらくはロシアに行けそうにない。小娘はいつかシベリア鉄道に乗ってウラジオストクからモスクワまでロシア横断するのが夢だ。だいたい6泊7日くらいで横断できるらしい。

早く平和が訪れて、旧友とも再会できるといいなと思う今日この頃である。


写真はロシアンガールと一緒に見た、人魚姫像🧜‍♀️

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