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『日本画に挑んだ精鋭たち 菱田春草、上村松園、川端龍子から松尾敏男へ』 山種美術館

酷暑の中、恵比寿駅から徒歩で山種美術館へ。坂道がしんどい…

上村松園の『牡丹雪』が他作品と比較にならないくらい素晴らしい。その場所だけが別の輝きを放っている。晩年の作品のようだが鮮明かつ鮮やかな色遣いと大胆な構図はずっと観ていられる。

上村松園『牡丹雪』

竹内浩一の『猿図』が最も印象に残った。うっすらした背景に二匹の猿。その猿も茫洋として見えるが、よく見ると表情は明確に異なっており、一匹は怒りと驚きが交わったような感情、もう一匹は穏やかな感情が読み取れる。一つの絵から真逆の感情が読み取れ、一人の人も同じである、というのを二匹の猿で現しているのかも。


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