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『大阪の日本画』 東京ステーションギャラリー

少し前の展覧会

北野恒富が売りになっていたが、竹内栖鳳や鏑木清方と比較するとかなり粗い画筆。離れて見る分には良いが近づくとがっかりする印象。

展覧会のなかではそれほど推されていなかったが、上杉鳳山『緑陰美人遊興之図』がずば抜けて素晴らしい。岡山出身、大阪で活躍。当時、同時代の竹内栖鳳と同じ位人気があったよう。45歳で亡くなり、展覧会にこの絵以外の出品していないため知名度は低い。酒好き。

島成園は女性ならではの優しい印象。良家の子女をタレ目で描いてるのは興味深い。但し描いてる内容は格差を象徴しながら切なさも感じられ鋭い。

大阪画壇は京都画壇と微妙に、いや明確に違うことを感じる。

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