TL小説への挑戦(勇者の挑戦的なノリ)
(前回のつづき)そんなわけで、まあ恋愛部分も難航しそうな課題ではあったものの、多分、ティーンズラブのキモってのは濡れ場にあるんだろうなあ、というのはなんとなくわかってきました。
ぬ、濡れ場ねえ……いや、そもそも少年漫画ばっかり読んで育った野郎臭満載の私が好むエロ方面のモノって、当然男性向けエロ漫画だったりするわけで。
女子向けのどきどき甘々な方面のエロ漫画みたいなのって触れたことなかったんですよ。
な、もんで。
女性向けっていうと、何故か若いホストに入れ込むマダムみたいなイメージがあって「アマゾネスっぽい女性が若い男を手玉にとる話ですか?」
なんつう的外れなことを真顔で訊いてみたらば、なんか失笑を買ったようだけど、ものすごく気を使われながら、
「オラオラ系イケメンエリートに、ひたすら受け身な女の子が流される話」
だと、端的に教えて頂きました。
オラオラ系と言われて真っ先に空●承太郎が浮かんじゃった時点で、完全に素質ゼロっすけどね。まあ、それは置いといて……。
そ、そうか! 確かに読んだ本の大まかなストーリーはそうだったな! なんか余計な部分ばかりに気がいって、流れを理解してなかったぜ!
そんな内容を10万字分書くように、と言われました。
う~~~ん、10万字っつ~ことは、400字詰め原稿用紙に換算すると250枚くらい?
いや、改行しまくって、スペース空けて登場人物の名前を長くすればなんとかなる!
と、思ったのが運の尽き……。
青息吐息でどうにか書き上げ、最初に提出したら、
「約6万文字、足りません」
と言われて、ムンク化しました。
なに~~~~~~~!!!!(半分も行ってなかったのが衝撃!)
文字通り、『文字数』ってことだったのかよ!(最初っからそうだって言ってんじゃん) きっちり改行・空白入れまくって250枚書いたのに。
いや……今でこそ、文字数で文章量を指定されるようですが、昔――電子書籍なんてなかった頃の基準って、42字×18字(数字はうろ覚え)の何枚って感じで、枚数指定されてたんですよね……ってことに気づかなかった私はおろかでした。
電子じゃなく、紙の書籍だと未だにそうなのかな? 縁がないのでわからんのですが。
まあ、そんなわけでいったいどうやって乗り切ったのか覚えてないほど、過酷な原稿制作を経て、どうにか出版にこぎつけました。
通常ならば「本が出る~!」と多少なりともテンションが上がるものだとは思うのですが、もう、どうにか文字数埋めるために書きなぐっただけの作品に価値があるとは到底思えず、意気消沈。
それにもう、臨月に突入してそれどころじゃなかったのもあったかもしれません。
現在では、ポートフォリオ的に執筆履歴に並んでいるだけの代物と化しています。
自分が書いたものの中で唯一読み返したことがないものですが、お、恐ろしすぎて……
できればあんな恥の塊魂は取り下げたいくらいですが、出版社が潰れちゃってるみたいで、どこが管理してるのかも不明、という有様です……。
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