トイレについて素材編(後編)
ひとつ前の記事の続きとなります!
トイレのシェアについて
日本において、TOTO/LIXIL(元INAX)/Panasonic の3社が
凌ぎを削っており、シェアのほとんどが占められます。
ジャニス工業さんも追随して良い商品出してるんですけどね。
今回はこの3社について語ります。
※前編にも記載してますが、
素材に関してもメーカーに関しても一長一短です。
どこのメーカーが一番!と明言することはありませんのであしからず。
①樹脂:Panasonic!
皆さんCMなんかで一度は見たことありませんか?
「泡で洗うトイレ”アラウーノ”」
素材よりも泡に目が行ってしまいますね。
台所用洗剤を補充することにより泡立てせて、
嫌な汚物の跳ね返りを軽減するという画期的な機能です。
元々樹脂は”撥水性”に優れているため、
水アカが陶器に比べて発生しずらいです。
加えてPanasonicの技術「スゴピカ素材」で更に汚れに強くなっています。
しかし、樹脂という素材ゆえの欠点である、”傷に弱い”ために研磨材が
入ったブラシ等で擦ると小さな傷が付き、
そこに汚れが付着してしまう事があります。
※カタログにも記載ありますのでご注意
泡で流すたびに綺麗にするのはその欠点を補うためでもあるんですね。
あと、軽いです。
施工側から見るとこれはほんとに大きい点です。
②陶器チーム:TOTO&LIXIL
TOTOさんは有名ですよね。
LIXILも最近聞き馴染み出てきたと思いますが、旧INAXさんです。
(2010年くらいにトステムなどと合体してLIXILになりました。)
両社とも便器に陶器を使っています。
※便座とかのパーツは樹脂です。
陶器は撥水ではなく、親水性があるので、樹脂に比べて水垢が
発生しやすいです。
私自身、『陶器が水を吸う?』という事実自体が想像しずらかったのですが、皆さんはどうでしょうか?
ざらついた花瓶など想像してもらったらわかるかもしれませんが、
水をかければしっとりしますよね?
おそらくあれが水を吸ってるという事です。
ただ、逆にその親水性を使って、汚物の汚れを綺麗に落とす仕組みを
各社とも開発しております。
まずはTOTOさん
「セフィオンテクト」という、陶器表面を超滑らかにする技術によって、
排水時の清掃能力を高めております。
凄いですね!
ただし、この力を保つには、撥水性や防汚性のある洗剤・表面コート剤・
芳香洗浄剤などは避けた方が良いようです。※取扱説明書より
次にLIXILさん
こちらはアクアセラミックという技術です。
一昔前に山Pと問題があった芸能人で”アリとキリギリス”のCMが
流れていました。その時宣伝していた商品です。
「100年クリーン」という大それた代名詞と共に宣伝する技術力は
凄そうです。
ステマのようになってしまいますので、詳細書くのは控えますが、
要約すると陶器だけども水アカにも強い新素材との事です。
コストについて
ここまで読まれた方がいましたら、気になっているかもしれません、
価格の事ですが、『正直わかりません』。
・昨今の原材料高騰、配送料高騰で価格バランスが崩壊している
・仕入れ先によってそもそも価格が異なるため
・グレード、カラーによっても異なる
上記3点が主な理由です。
まったく同じグレードを同じハウスメーカーで見積もったとしても、
そもそも見積もり元のハウスメーカーが普段陶器側を多く仕入れているならば、自然と陶器側が安くなります。
そういう日頃の取引量でも価格は簡単に傾くので自分自身仕事上で
あまり気にしていなく、その結果すみませんがコストについてあまり
知見がございません…。
またそのうち勉強したいと思います。
まとめ
如何でしたでしょうか?
何気なく使っているトイレに興味を持ってもらえたら幸いです。
当然ですがリフォームでない限りはハウスメーカーや工務店ごとに
得意としてるトイレがございますので、まずは設定品の話を聞いてみるのが一番です。
読んでくださってありがとうございました。
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