トイレについて 素材編(前編)
今回は毎日お世話になっているトイレについてです。
IOT同様にちょうどトイレの話を聞く機会があったので、
+αで勉強してみました。
まず、トイレについて書こうとすると
・タンク付きかタンクレスか
・トイレ単体<トイレ空間について
・最新のトイレ事情「第二のスマホ鑑賞の場」
など、多くの話題があるのですが、今回はズバリ"素材"について書きます。
※あくまでも私が勉強した結果理解したことを記載します。
参考程度にお読みください。
①トイレの素材は何がメイン?
日本で使われているトイレの主な素材をご存知でしょうか?
(世界に広げるとその場の土とかになりますので日本に限定します)
ズバリ、陶器or樹脂(プラスチック)の二種類になります。
陶器は皆さんお馴染みの食器などに使われている素材です。
縄文時代から続く焼き物で、器やお椀、花瓶なんかが身近な素材ですね。
トイレに使われるのは衛生陶器と呼ばれる分野になり、見た目の美しさに
加えて耐久性と、腐食、摩耗、清掃の観点から優れています。
一方プラスチックの登場は1870年、アメリカでビリヤードの玉として
工業製造されたのが初めで、陶器に比べれば新顔の素材です。
plasticの意味『可塑(かそ)の、自由に形をつくれる、やわらかい』と
いう通り、非常に多くの異なる性質を持つプラスチックが
世の中で活躍しております。
JISに登録されているだけでも90種以上あるそうです。
樹脂って捉えどころがないイメージを持ってましたが、
まさにその通りでした。
こちらもトイレの素材としては陶器と同じく
美観性から清掃性に優れています。
②陶器とプラスチックの大まかな違い
・プラスチックは熱に弱いです 陶器は強いです
ただまぁ、トイレの使用目的を考えると必要な能力ではありません。
・プラスチックは陶器に比べ、精工な製造ができます
(陶器は土を焼くので全く同じ大きさを作ることは難しく、
非常に僅かながら個体差が生じます。)
・プラスチックは陶器に比べ”軽い”です。
陶器のトイレは重たいっ!
特にタンクレストイレなんて重たくて重たくて・・・
抱えて梯子を登ることができず、鉄骨階段の階段未施工の現場で
2階に運ぶために、職人さんと協力してロープで縛って吊り上げたのは
良い思い出です。
とりあえず3点記載しましたが、ここまでは正直、トイレを使うお施主様
目線ではまぁ…あまり気にしなくていい点です。
以下、トイレとして使った場合の違いを記載します。
まず、トイレで発生する汚れに対してそれぞれ得意不得意があります。
ちなみに、トイレの汚れとしては主に4つです。
1.汚物の汚れ
2.水垢
3.傷
4.細菌
これらの観点から見ると、
陶器は非常に頑丈なために、傷に大変強く、ごしごし洗う事ができます。
それゆえ汚物の汚れに強いです。
樹脂は傷つきやすいため、清掃方法が限定されます
逆に陶器は後述する理由で水垢に弱く、
プラスチックは撥水性があるため水垢には強いです。
各建材メーカーの努力
②で陶器とプラスチックの勝ち負けなんかを語りましたが、
ここで少し脱線して、素材に対する建材メーカーの姿勢について
書かさせてください。
どんな建材にもメリット、デメリットは存在します。
外壁で言うとタイルは強く、長持ちしますが一般的にコストが高いです。
逆にサイディングは安価ですが一般的にはメンテナンスが必要です。
しかし、この点に関してデメリットを打ち消すように各社建材メーカーは日々商品開発をしているように私は見えます。
「一般的には○○は弱いと言われてますが、弊社は独自の技術を用いる事により~克服しました!」
的な謳い文句を良く見るのです。
今回のトイレもそれと同様に、素材のデメリットに対して各社の技術が存在します。
私が何が言いたいかと言いますと、
どの素材が一番良い、どのメーカーが一番良いとは断言できず、
結局のところ、どの建材とメーカーがそのお施主様に合っているか?
というお見合いみたいな関係に
昨今はなってるんじゃないかなぁという事です。
もちろんこの通りではないですが、今後、私が記事を書くスタンスとして
見て頂ければ幸いです。
・・・・と書いたところで少し長くなってしまいましたので、
記事を2分割したいと思います。
後編へ続く…
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