見出し画像

ロードバイクが私の考え方を変えてくれた①|大学生日記05

自分は現在大学3年生。

自分が入学した年は2020年である。コロナ禍が始まった年だ。

人との物理的距離が求められた世の中で、私は自転車に乗り始めた。


ちなみに写真に写っているのは愛車の TREK  Emonda alr5(2021年モデル)である。最高にカッコいいだろう!

大学一年目、強制的に自宅警備をさせられる

私が自転車に乗り始めたのは、小学生の時。それからずっと高校卒業まで乗り続けてきた。通学目的で

何の考えもなく進学した私だが、突如として世界は闇に包まれる。コロナが世界を支配する時代の到来だ。

入学してすぐにオンライン授業が決定し、すぐさま実家に引き返すこととなったのだが、あの1年間は本当に気がおかしくなりそうだった。家から出ず、誰とも会わず、ただ1日を画面だけを見て過ごす日々。

授業のYouTube消化マシーンと化してたよ。

いつ大学の近くのアパートに戻るかわからないので、バイトは始めることができなかった。(実家と大学は違う県にある。)

我が愛しい東北地方では車移動が当たり前だが、あいにく車は未所持。となると電車に乗る必要があるわけだが、密を避けろ!みたいな風潮だったし、そもそもどこへ行きたいのかさえ分からなかった。

だが家にずっとこもっているのも嫌で、ある朝早起きして、小学校以来の愛車であるママチャリにまたがった。

行くあてもなく、1日をサイクリングで潰そうと思い立ったのだ。

これが私と自転車との始まり。

一発目、最寄りのイオンまで行く(往復60km)

ママチャリにまたがった私は、最初の目的地として週末によく行くイオンを設定した。

地方の民にとって、イオンは何でも揃う素晴らしい場所なのである。

いつも車で行く場所。果たして自転車で辿り着けるのだろうか。ワクワクが止まらなかった。

普段から車で数えきれないほど通った道を、私は自転車で走っている。家からこんなにも離れたこの地域を、自転車で自由に走っている。夢中でペダルを回していた。

そして1時間半から2時間ほど漕ぎ続け、ついにイオンが見える範囲に差し掛かった。

感動。イオンに向け自然と速度は上がる。

ついに到着。とてつもない達成感が私の中で沸き起こった。親の車や友達と電車で幾度となく訪れたイオンが、自転車で来たというだけですごい特別な場所のように思えた。

近くにはゼビオスポーツや、でかいTSUTAYAなど、色々なお店がある地域であった。

普段は親と一緒に車できたり、友達と一緒に電車で来たりしていたが、今回は自分一人である。加えて、機動力のある自転車である。好きな時間、好きな所に行けるという喜びもあった。

好きなだけウィンドウショッピングを楽しんだ後、再び自転車で帰路についた。コンビニに寄り道しながらアイスを食べ、ジュースを飲みながら、家を目指してペダルを回した。

その日は自分にとって、大冒険をした記念すべき一日となった。

二発目、三発目、もっと遠くへ

その日から私は一日置きで自転車に乗って遠くへ出かけるようになった。

二回目は同じ場所へ、今度は道を変えながら、自由にサイクリングをした。

三回目はもっと遠くにある本屋さんへ行った。正直辿り着けるか不安だったし、車でもあまり行かない地域だったから、着いた時はこれまでにないくらいの達成感に包まれた。

その後も夏休みの間、私は様々な場所へサイクリングへ出かけた。自転車に乗れば乗るほど、サイクリングの楽しさに夢中になっていった。

夏は過ぎ、後期の授業が迫ってきていた。アパートは家賃を払うだけで住んでいない状況で、お金がもったいなかった。加えて、早く一人暮らしがしたいと思い、大学近くのアパートで一人暮らしを開始した。

最初の数ヶ月こそ対面授業が行われていたものの、感染再拡大を受けオンライン授業復活。自宅警備員ここに復活。

しかしその間も、私の中には自転車への熱が残っていた。

もっと遠くへ、もっと速く…

今回の自宅警備員は一味違っていた。なんと職を得ていたのだ。(バイトです。)

ここで少しばかりの軍資金を獲得していた。

この時の私は、YouTubeで自転車のことを調べまくっていた。雑誌も読んでいた。その中でクロスバイクとロードバイクなる存在があることを知った。

クロスバイクは5万円、ロードバイクは少なくとも10万円は必要だということを知り、驚愕。自分が買えるのはクロスバイクだろうし、どうせ同じだろうと思い、クロスバイクを購入した。友達も乗っていたというのも理由の一つである。

近くを走り回ったり、近隣の大都市まで往復100キロほども走った。

楽しかった。楽しかったのだが、ここでクロスバイク乗りに必ずといっていいほど現れる症状が私にも現れた。

「もっと遠くへ行きたい。そしてもっと速く走りたい。」

このように思うようになった。そしてとある欲望が生まれた。

「ロードバイク…。乗ってみたい。」

そして重なるように、近くにロードバイクの専門店を発見してしまった。ガラス越しに初めて見る本物のロードバイク。もうカッコよくてしょうがなかった。

この時から、私はロードバイクの虜になった。

つづく。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?