食堂の奴隷になっている大学生 〜自炊はできるけどしてないだけ〜 |大学生日記04
お腹が空いた時、うちの冷蔵庫には食材が何も入っていない。あるのは大量の三ツ矢サイダーのみ。
お前一体何食って生きてるんだ。
正解は全食食堂。
大学、驚愕の立地
自分が現在住んでいるアパートは、大学から徒歩30秒という素晴らしい場所である。寝坊してもなんとか間に合う距離だね。もうほとんど授業ないからそんな機会さえないけど。
というのもうちの大学、周りは学生のアパートしかない。半径1キロはアパートしかないんじゃないだろうか。冗談抜きで。
それだけならまだいい。なんと、スーパーがないのである!
じゃあちょっと遠くてもなるべく近くのスーパー行けよと思うだろうが、それが5キロほど先にしかない。
しかも、しかもである。
我が大学、お隣の町と驚きの標高差200m。そして距離にしておよそ5〜7キロほど。
なんという場所にあるのだろうか。正気の沙汰ではない。
いや頑張って登れよというそこのアナタ!あの道のりを舐めてかかってはいけない。
選択肢①:斜度5%がず〜っと続く緩やかな坂
選択肢②:一瞬(1キロくらい)斜度9%の激坂とただ遠い平坦な道
選択肢③:潔く電車に乗る(往復400円)
5%とか9%とかわからないかもしれないが、自転車乗りならよくわかる数字だ。わかりやすく例えると、5%はママチャリなら押して登るくらいで、9%はママチャリなら押して登るレベル。要するに走って登るのはかなりキツイ。しかも長い。最悪だ。
自転車で行くのは絶望レベル。誰も自転車で行こうとする奴はいない。自分もロードバイクで走ってる時ならまだしもわざわざ買い物のためだけにはこんな過酷な思いはしたくない。
とすると車だが、あいにくそんな贅沢品は持ち合わせていない。
残された選択肢が、電車である。うちの大学の多くの学生は電車で行き来している。
だがここは愛しい東北地方。電車なんて1時間に一本しかないのが普通。不便極まりない。
言い忘れたが、コンビニが一軒だけ近くにある。だがそれだけだ。あとは何もない。何もないのレベルが違う。本当にアパート以外の建物がない。あとは田んぼ。
私はこんな過酷な場所で生き抜いているのだ。褒めてほしい。
スーパーに行くのに400円。バイトに行くのに400円
前述した通り我々は何をするにも電車に乗り隣町まででかけなければ何もすることができないのだが、脳内にチラつく存在がいる。
電車賃である。400円。
ケチ臭いなこいつと思ったかもしれないが、考えてみてほしい。400円払って往復2時間以上かけて昼飯を買いにスーパーに行って自炊するより、徒歩5分のコンビニに行ってカップ麺を食べた方が確実に安上がりである。400円払って電車に乗るより200円払ってカップ麺買った方がいいに決まってる。
友達と遊びに行く時とかホームセンターとか諸々のお店に行く時は全く気にならないのだが、スーパーだけのために電車に乗るのはなぜだか抵抗感がある。
その400円でコンビニで買い物すれば済む話でないか。そう思ってしまう。
結局コンビニ行くと一回1000円は使ってしまうので、結果400円プラススーパーでの買い物とどっちが安いんだか。
でもやっぱり時間がかかりすぎるからスーパーのためだけに電車乗るのは嫌。
確信犯、大学生協
この大学の周りの事情がやばいという話をよく別の大学の友達にするのだが、じゃあ飯どうしてるんだとよく聞かれる。
「朝はバナナ。昼と夜は大学の食堂で食べてる。」
そういうと、驚かれる。うちの大学の食堂は夜の7時までやっているのだが、そこが驚きらしい。どうやら夜というのは食堂はやっていないようだ。(あくまで自分が聞いた中の話)
19時というのは生協側の配慮だというのか。ギリギリ夜ご飯が食べられる時間だ。
そう、大学側もスーパーに行くことの大変さを知っているのではなかろうか。だから夜まで食堂がやっている…かもしれない。
じゃあ食材を売ってくれと思うが、いろいろな理由があってそれは難しいのだろう。夜まで食堂がやっていることにせめて感謝。
よく教授もそのことをdisってるので、うちの大学では周知の事実なのだろう。
だったら入学の前にその情報を教えてくれ。絶対隣町のアパートに住んでた。
とまぁこんな状況なら食堂に行くに決まってるよね。自炊の材料を買いに行くのも大変だもん。
しかし、自炊をしている層も一定数いるらしい。聞くところによると、バイトの帰りに買っているのだとか。
私のバイト、夜の11時までなんです。スーパー閉まってます。
というわけで、私が自炊をしていないのは材料を買いに行くことが大変なのであって、料理ができないことが理由ではない。断じて違う。
勘違いしないでよね!スーパーさえあれば、私だって自炊するんだからっ!(威圧)
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