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140字小説【調律師】

包帯をゆっくり外されていく。
目を閉じていても徐々に光が入り、鼓動もそれに誘われ徐々に早くなった。

仕事でいつも音を追求しすぎ、直しても直しても満足できないはずなのに、この調律できていない自分の鼓動を複雑な気持ちで、俺はただ聞くしかなかった。

音だけの世界にでてきた光を見つめながら……

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