ぎりぎり生きてる、歯が浮くような感覚。
ぎりぎり生きてる、喉の奥ががらがらする。
ぎりぎり生きてる、下瞼がぴくぴくする。
ぎりぎり生きてる、宇宙が見えない。
宇宙、宇宙、星、星、星。
目が悪くてよくみえない、白んだ点たち。
すごく綺麗なんだろうな、すごく遠いんだろうな。

説得力のあるようにきこえる言葉たち。
手触りのいい自分だけの毛布。
ホームに降りたときのまとわりつく湿気、外気。
大きなにきびの上から貼ったばんそうこう。
しとしと雨の日、たばこの煙。
よく見えない星。

あ、すごく綺麗。すごく汚い。愛しい。ばかみたい。死んでしまったらばかみたいかな、よく見えないぼやけた点になる。なんだかおかしいや。それはそれでいっか。

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