実体のないもの

わたしはわたしじゃなくて、
食べてるものも食べてなくて、
触れてるものも触れてなくて、
見えてるものも見えてなくて、
聞こえてるものも実は聞こえてなくて、
誰にもなんにも届いてないとしたら、わたしはなんなのだろう。

「この袋は容量無限大、いつか来るべき最期の日までうんと、うんと入ります。」
過ちはこの中に。やさしさもこの中に。
人は宇宙の中に包まれ、わたしもまた宇宙を包む袋を持ち。今日もぶらぶら歩いてる。

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