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792年 出雲大社より勧請創建された佐渡島の牛尾神社はお宝の宝庫でした

トップ写真 牛尾神社 鳥居から拝殿へ伸びる参道


佐渡島の神社の特徴

前回から始まった佐渡島シリーズ。
前の投稿にて書いたように、
佐渡の神社に残る木彫り細工。
それは見事なものです。

ひとつ、佐渡の神社の特徴といえるでしょう。

そして今日、ご紹介する神社にも、
佐渡の神社を代表する特徴があります。

それはなにかというと、
能舞台。
本州から遠く離れた島。
なのですが、立派な能舞台がある神社。
とても多い印象。

その中でも、新潟県の有形民俗文化財に指定
されている能舞台を境内に持つ神社。
牛尾神社をご紹介させていただきます。

出雲大社からやって来た

起源は、792年。
出雲大社より、大国主命を勧請して創建。
大国主命と併せてお祀りされているのが牛頭天王。

出雲大社

牛頭天王とは、
日本における神仏習合の神とされる。
以前、宍喰八坂神社をご紹介した時、
蘇民将来のお話を書きました。
そのお話に出て来る武塔天神と同神。
という説もあります。

元々は出雲大社から来たということから、
素戔嗚尊の匂いも感じます。(個人的に)

792年に出雲大社から来たということは、
海路でやって来たのでしょう。
古代、海洋民の航海技術。
すごい技術を持っていたのでしょうね。

牛尾神社見どころ1 瓦が乗った屋根

実際に佐渡を訪れたのは何年も前。
撮り残した写真を見ながら、
当時の情景を思い出しながら書いています。

そんな訳で鮮明な記憶という訳にはいかず、
多少、間違えもあるとおもいます。
そこは大目にみてくだされば幸いです。

訪れて最初に印象に残ったのは鳥居。
立派な狛犬さんに迎えられ、
まっすぐな参道を進んでいると、
大きな鳥居と鳥居の奥、一直線の場所。
そこに立派な拝殿が見えました。

屋根付き鳥居 いい感じのアプローチ

いや~、これは立派なたたずまいの神社だな~。
そう思って、
鳥居の奥に建つ拝殿に気を取られていた時、

ふと、上を見ると鳥居の上には瓦。
なんと、牛尾神社の鳥居は瓦屋根?
というのか。
なんとも贅沢な鳥居です。

牛尾神社見どころ2 拝殿の建築とくり抜き梁

鳥居をくぐり、まっすぐな参道。
本殿前の拝殿に辿りつくまでの間。
右手にはいくつかの境内社があります。

まずは主祀神様へ挨拶を。
そう思って境内社はスルーして本殿前へ。
まず圧倒されるのは木彫り細工の細かさ。
これぞ匠の技というのでしょう。

一見普通の社殿ですが
神紋は松
匠の技

調べてみると、くり抜き梁と言われる梁。
現代では再現できない程の名作というお話。

また拝殿も、
三方唐破風造という高度な建築様式。
そんな珍しい物を見させてもらって、
佐渡まで来た甲斐があったな~。
喜んでいると、

牛尾神社見どころ3 能舞台

拝殿に向かって左後方辺りに能舞台を発見。
戸は解放されており、中が覗けます。

能舞台はもちろん、
舞台へ続く回廊というのか。
渡り廊下の趣。
その元にある社務所のような建物との繋がり。

なんとも美しくバランスが取れています。
瓦葺入母屋造りというそうです。

能舞台
松の絵

こちらの能舞台。
まだ現役で活躍されていて、
夜、能が催されている写真。
サイト上で見たのですが、
その幻想的雰囲気の素晴らしいこと。

もう一度、日にち調べて伺いたい。
そう感じたほどの美しさです。

諸事情により、
止まっている私どもの徳島プロジェクト。
三つのうちの一つでも、
こんな舞台作りたい。
そんな思いも浮かびましたが、
この技術。
まずは現代では難しいのと予算。
考えると、非現実的・・・。

現実に戻ってしまいました。(笑)

牛尾神社見どころ4 安産杉

牛尾神社の見どころ。
まだあります。
安産杉と呼ばれる大杉。

太さ、高さ、枝ぶり、オーラ。
全てが只者ではない。
そう感じた大杉。

安産杉
枝ぶりがすごい

牛尾神社は1899年。
火災により、多くの建物が焼失。
にも関わらず、この大杉だけは、
火災で焼けることなく今も存在。
やはり神が宿っているのでしょうか。

女性が抱き着く、または樹皮を煎じて飲む。
すると、子宝に恵まれるとか。
安産杉のオーラから。
ほんまかも?
なんて思ってしまいます。

牛尾神社見どころ5 天満宮

最後に境内社の天満宮さん。
こちらも素敵な建築です。
個人的には、メインの社殿よりも好き。

かわいらしいサイズ。
茅葺の屋根。
周りに繁る木々の緑との調和。
本当に落ち着く社殿です。

お堂のような天満宮さん

天満宮さんなので学問の神様。
菅原道真公をお祀りしているのでしょう。

佐渡島にある牛尾神社。
とても立派な神社です。

見るべきポイントも沢山あり、
楽しめる神社です。

佐渡へお渡りの際は、
是非、ご参拝してみてください。

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本日も最後までお読みいただきありがとうございます。

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