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浦島太郎の玉手箱は失われたアークだったのか?隠岐の島 玉若酢神社編

トップ写真 隠岐の島 玉若酢神社 一の鳥居より


隠岐の島は伊勢神宮の奥宮か?

隠岐の島、島後にある重要な三宮。
まずは伊勢命神社。
前回は水若酢神社。
について書いて来ました。

そして今日は玉若酢神社について。
ご紹介させていただきます。

ここで改めて、
私が隠岐の島に興味を抱いたきっかけ。
お話すると、
『失われたユダヤの龍宮城「隠岐」の謎』
という本を読んだこと。

この本によると、
これまで名前も付けられず隠されて来た隠岐。

そこは、伊勢神宮の奥宮の奥宮。
これまでご紹介した二社。
伊勢命神社は内宮。
水若酢神社は外宮。

隠岐の内宮 伊勢命神社
隠岐の外宮 水若酢神社

そして、今回ご紹介する玉若酢神社。
ここが、伊勢の奥宮である籠神社。

隠岐の奥宮 玉若酢神社

そのように書かれています。

確かに、丹後国にある籠神社。
元伊勢と呼ばれていて重要な神社。
で、あることは間違いない。

そこは同感ですが、
果たして、著者の飛鳥さんが言ってること。
実際はどうなんやろ?
そんな興味から隠岐に興味を抱いた次第。

水若酢神社と玉若酢神社の名前の由来?

本に書かれている内容。
嘘か真かは置いといて。
書かれているストーリー自体が大変面白い。

その地を訪れて書かれている神社。
この目で確かめたい。
そう感じたから。

ちなみに本のタイトル。
失われたユダヤの龍宮城「隠岐」の謎。

日本神話に詳しい方なら、
山幸彦と豊玉姫のお話。
ご存知ですよね。

兄、海幸彦から借りた釣り針。
無くしてしまった山幸彦。
海神の力を借ります。

海神の世界へ到着した山幸彦。
豊玉姫の侍女に水を所望。
侍女は持っていた器を山幸彦へ渡します。
山幸彦は首にかけていた玉を器に吐き出す。
すると、それが取れなくなり、
困った侍女。
山幸彦を豊玉姫の所へ連れて行く。
これがきっかけとなり、二人は結婚。
海神の宮殿にて3年間過ごし、
やがて地上に帰還する。

侍女が渡した器に入っている物。
玉と水。
器は煮炊きする時にも使われる意味から、
水若酢命、玉若酢命を祀る神社の由来となった。

本に書かれているストーリーです。
山幸彦のお話と、浦島太郎のお話。
混ざったような印象ですが、面白い。

水若酢神社と玉若酢神社の由来。
どこでも聞いたことがない推察。
そこも私が興味を抱いたポイントです。

山幸彦伝説の地 宮崎 青島神社
豊玉姫伝説の地 対馬 和多都美神社

浦島太郎の玉手箱はアークのことだった!?

そして何よりぶっ飛んだストーリー。

隠岐が真の龍宮城であるならば、
そこには乙姫がいて、
玉手箱が安置されていたはず。
そしてその玉手箱は単なる箱ではない。
絶対神が顕現する聖なる神座であり、
恐るべき兵器でもあった。
伝説の浦島太郎が手にした箱。
その正体は他でもない、
それはかつて、イスラエル王国の
エルサレム神殿に祀られていた
古代ユダヤ人の秘宝。
「契約の聖櫃アーク」だったのだ!

なぜかやはり、
山幸彦と浦島太郎の話がミックス。
されてはいるが、
嘘でもワクワクするストーリー。

そこが全く興味が無かった隠岐の島へ行くきっかけ。

出雲系の神様を祀る玉若酢神社の八百杉

玉若酢神社。
祀神は玉若酢命を主祭神に、
大国主命、事代主命、素戔嗚尊他、姫神様等。
出雲系の神様が祀られています。

伊勢命神社と水若酢神社は天孫系の色が濃く、
今日、ご紹介している玉若酢神社は、
出雲系の色が濃い。

伊勢の奥宮の奥宮。
と、言うのはどうなのか?
素朴な疑問が湧きますが、
飛鳥さんの本によると、

天孫系と出雲系を配置することで、
陰陽のバランスを整えている。
そういうことだそうです。

実際に訪れてみた玉若酢神社。
とても見事な神社です。

まず、度肝を抜かれたのが八百杉。
見た瞬間、すごい!
と、いうよりも「化け物か!」
そんな印象を持ちました。
それは、否定的な意味ではなく、
この世の物とは思えない雰囲気。
良く言えば神々しいなのでしょう。

この木を眺めるだけでも、
かなりのパワーが頂けます。

伝承によると、
若狭国から来た八百比丘尼。
800年後の再訪を約束したことが由来。
八百比丘尼は人魚の肉を食べ、
不老の命を持ったと言われてます。

樹齢は、
1000年とも2000年とも言われてます。
あまりにも巨大に成長したせいか、
今は、支え木によって支えられていますが、
神々しいという表現がぴったりの大杉です。

お化けのような八百杉
大きさ分かりますか
どの角度から見てもただ者ではない大杉

他、境内には見どころがたくさんあります。

古墳群、重要文化財の本殿等。
こちらは写真を載せておきますね。

玉若酢神社拝殿と本殿 手前は池
出雲系独特のしめ縄
古い神社だけあり境内は古墳群

神社を守って来た神官家に目を向けよう

いろいろな歴史的遺産の数々。
それらはとても素晴らしい。

しかし、私がそれ以上に感動を覚えるもの。
それは、
日本全国多くの神社を守って来た神官家の存在。

多くが神代の時代からの血脈を受け継ぎ、
現代に続いている事実。

伊勢命神社の磯部氏。(今は八幡氏)
水若酢神社の忌部氏。
そして今日ご紹介している玉若酢神社は億岐氏。

それぞれが神話に登場する神々の末裔。
それこそが、なんとも言えない感動。

玉若酢神社の隣には、
代々、玉若酢神社の神官を務める億岐家の住宅。
こちらも重要文化財です。

億岐家の建物。
社家だけあり、神棚を祀る神前の間。
土間下手にあるミソギ部屋、等。
他では見ることがない造りから、
重要文化財に指定されたとか。

家の中にミソギ部屋。
社家を代々務める裏には、
相当なご苦労があるのでしょうね。

億岐家は大国主の末裔という説他、
第5代天皇である御間都比古の系統。
という説もあります。
どちらにしても凄いことです。

重要文化財億岐家 
億岐家 
間取り

隠岐を見て思う、やはり阿波かな~?

ちなみに、欠史に数えられる5代天皇。
御間都比古をお祀りする唯一の式内社。
徳島県佐那河内村に存在しています。

徳島佐那河内村 御間都比古神社
延喜式内社です

また、大国主の本拠地である出雲もまた、
島根ではなく、阿波であった。
そんな阿波説も盛り込んで推理すると、

隠岐の島にある伊勢の奥宮と呼ばれる三社。
どこからやって来たのか。
考えた時、
伊勢ではなく阿波。
であったのでは?

そんな説も信憑性あるな~。
と、思ってしまうのです。
(思うのは自由ということで許してください)

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