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マクドナルドに住むホームレスの話。

私が、留学してた時の話。
終電を逃して、Barを転々として時間を潰してた。

当時は、留学3か月目。ある程度は喋れるようになってきたかな。
でも、色んな人とお話ししたくて、一人でも色んな人に話しかけてたかぁ。

そんなこんなで、Barを駆け巡り、等々疲れて、マクドナルドでうとうと寝てしまった。

そこの、マクドナルドの特徴は、ガラス張りで外から中の様子がわかる感じ。
スタバみたいなイメージかな。

大きな音で目が覚めた。
窓ガラスをたたく音だ。
外を見ると、服がボロボロで、ゴツゴツの首輪をつけたセントバーナードを連れている人がいた。
その地域に、唯一存在しているホームレスだ。
あいにく、その道が、学校への通学路のため、毎日見ていたので存在は知っていた。
毎日毎日、マクドナルドの前にいて、いつも寝ている。
食事は大型のセントバーナードと一緒に、半分こしながら食べている。
言わば、名物ホームレスだ。

よりによって、あなたですか。。。。
ちょっと、恐怖心もありながら無視して寝たふりをしていた。

マクドナルドの、あの入店の音が聞こえる。(世界共通なのかな?)
「おーーーーい!!!なにこんなところで寝てんだよ!!」
大きな声とともに、こちらに歩いてくる。
隣に座られてしまった。。。あの、ホームレスだった。
仕方なく、起きて事情を説明すると、また大きな声で笑いはじめた。
その後、少しだけ自分の失敗談や、成功談、色々話した。
「ところで、お金持ってる?」
と、聞かれ。即答でありませんと答えた。

すると、立ち上がり、今度は、店員と話し始めた。
数分後、また、私の隣に戻ってきた。
手には、チーズバーガー。

「たべなさい」
状況が、理解できていない私。大きな声で笑うホームレス。
意味が分からないまま、理由を尋ねると
「ただ、電車を逃して、こんなところで寝ている可哀想なやつがいたから、
困ってるやつがいたら、分け与える。」

ポカーン。。。。

ありがとう、と言って、ちょっと塩辛いチーズバーガーを食べた。
その間にホームレスはいなくなっていた。

留学中に、人に分け与える。とっても、大事なことを学んだ気がする。

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