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チョイソコみょうこうにSDGs目線で乗ってみた

妙高の新しい交通手段「チョイソコみょうこう」に乗ってみました。

チョイソコみょうこうとは予約した時間に最寄りの停留所にきて乗せてくれる乗合タクシーです。
妙高市では新しい交通手段として、乗合タクシーにAIを活用したデマンドシステムを導入し、令和5年3月末まで実証運行をしています!
もともとあった乗合タクシーは時間とルートが決まっていて、その時間に合わせて移動しなければなりませんでした。

もともとあった相乗りタクシーの時刻表


しかし、チョイソコみょうこうは自分の行きたい時間に予約して、帰りたい時間に帰れるという画期的なタクシーです。※予約は希望時間の30分前まで。予約が集中するとご希望に添えない場合があります。
電話やネットで予約をしたら、システムが予約の調整などをしてくれてタクシーの運転手さん(車載機)に情報が行くようになっています。いちいち人が調整する手間が省けます。
「利用する人がいなくても決まった時間に決まったルートを運行する公共交通」から「利用したい人が利用したいときに家の近くから目的地に移動できる公共交通」へ進化しつつあります。
また、小型の車両による予約に応じた運行(デマンド運行)をすることによって利便性を高める、リアルタイムに近い予約を可能とする、停留所を増やすことでなるべく自宅や目的地の近くでの乗降を可能とすることができます。

実際に田中が13:30に予約してみてから、Yさんに13:33に隣の停留所を予約してみてもらいました。
Yさんの予約画面はこちら。

Yさんの予約画面

お分かりいただけますでしょうか。13:33発の他に13:50と13:26というのがあります。
50分は田中を送ってから次の予約、26分は田中を乗せる前に予約ということになってます。26分と33分だと田中と相乗りになりますね。
こんなにたくさん受け付けてくれるんですね。
田舎のバスは1時間に一本あったらいいほうなので、めちゃくちゃ便利ですね!!

そしてこの受付時間を提示してくれるのがAIを活用した予約配車システムなんです。
こんなに刻んでくれるシステムすごい。そしてその時間通りに来てくれるタクシーもすごい。

実際に田中が乗った妙高市役所前
田中が降りた停留所

停留所は斐太地区で48か所。水上地区で25か所。まちなか地区で42か所。
停留所が非常に多く、道の駅だけでも4つもありました。
運転手さんに聞いたところ高齢者が主な利用者で、停留所がたくさんあるのは歩くのが大変なお年寄りにはとても助かりますね。そのほかに高校生も使用しているとのこと。車を持っていない人にはとにかく便利なチョイソコみょうこう。誰ひとり取り残さないというSDGsの目標にぴったりと当てはまっています。

この取り組みがもっと浸透していけば高齢になったとき、安心して免許返納もできますね。

利用者は病院やスーパーに行く率が高めだそう。病院に行って、スーパーに寄って帰ってくるという人もいます。だから、病院の予約はチョイソコみょうこうが稼働している月水金にしている人も。チョイソコみょうこうに合わせて暮らしているんですね。
ちなみに金曜日は人気のようなので、水曜日が穴場のようです。

メリットがあればデメリットも出てきてしまうのがSDGs。トレードオフといいます。
デメリットとしては乗合タクシーだから行きたいところに必ずしも直行してくれるわけではなく、急いでいる人には不向き。また、月水金しかやっていないことと、15時までの運行なので時間が少し限られてしまいます。
でも料金は1回300円なんです。安いですね!!

SDGsはトレードオフとは切っても切れない縁です。バランスよく目標を達成していくことが重要になりますね。

乗ってみた感想は普通のタクシーと変わらない感じでした。安全運転で安心感あるし、ちょこっと運転手さんともお話しできるし。
その場で直接運転手さんに予約などはできませんが、30分前に予約サイトまたは電話で予約すれば来てくれるので、とても便利です。

妙高市では、ゼロカーボンの推進を宣言し、2050年までにCO2排出量実質ゼロを目指し、地球温暖化対策に取り組んでいます。

公共交通はみんなで「乗り合う」点で環境にやさしい乗り物と言われています。チョイソコみょうこうのようにAIが最適なルートを自動作成することで、運行の効率化が図れます。公共交通が利用されることで、地球温暖化の原因の一つである二酸化炭素の排出も抑えられます。

そんなエコな新しい交通手段を一度体験されてみてはいかがでしょうか。




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