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鯨骨生物群集【エッセイ】

 普段、たいしたものではありませんが、詩や小説を書いています。
先日もnoteに『骨が腐るまで』という掌編小説を投稿しましたが、作品のモチーフとして「骨」を使うのが好きです。

私にとって「骨」とは、生物の成れの果てであり、私も必ず辿り着くものであって、そこに哀愁や逆に生を感じたりします。

あと恐竜や化石には浪漫がありますね。


先日、淀川に迷い込んだ鯨が海へと還りました。
その関連のツイートの中で「鯨骨生物群集」という言葉を知りました。

鯨骨生物群集(げいこつせいぶつぐんしゅう、(fauna of) whale falls)とは、深海において沈降したクジラの死骸を中心に形成される生物群集のことである。

 Wikipedia『鯨骨生物群集』より

鯨が死んで死体が沈んだら、そこに鮫やエビなんかが群がって、最終的に菌類の住処になるみたいです。
深海では移動能力が低い生物も多く、その生物群集は閉鎖的であるらしい。
(あくまでも私の解釈です。)

 私は家族が大好きなので、骨になっても墓の下で家族と一緒がいいと思っていましたが、こうやって生命の苗床になるのも、なんだか素敵に思えました。
私の骨を苗床に、また生命が芽吹いて、周り巡ってまた誰かの生命を繋ぐ。

仏教では魂は輪廻すると言いますが、もしかしたら身体もそうなのかも。
私の身体を構成する元素も、その昔大海原を泳ぐ鯨だったのかもしれない。

鯨骨生物群集という言葉を知って、そんな取り留めのないことを考えた午後でした。

Twitterでは、これを題材に詩を書いてみました。

ここまで読んでくださって、ありがとうございます(*´`) 


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