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赤とか青とかピンクとか

子供の頃、赤やピンクが嫌いな女の子でした。

幼稚園でフェルトの簡単なケースを作ることになったときも、多くの女の子たちがピンクを選ぶ中、黄色を選んだことをよく覚えています。黄色を選んだのは2人だけでした。

私が子供の頃はまだランドセルは赤と黒が主流でしたが、赤のランドセルに特別抵抗はありませんでした。みんな同じ色だし、小学校とはそういうものだと思ってました。上履きのシューズも同じく、男子は青で女子は赤でした。

赤はカッコイイ

時代は変わり、ジェンダーフリーの声が徐々に響いて来ました。
子供を育てる親としても日々敏感に感じとり、私なりに勉強しながら子供たちに伝えていくようにしています。子供と読める本もいくつか購入しました。

今年の春、次男が小学校に入学。
入学前準備の冊子には“上履きは赤か青どちらか”と記載がありました。少なくとも長男が入学のときには“男子は青、女子は赤”という色指定でした。

いつから色の指定がなくなったのか、これについて学校からアナウンスは一切なかったように思います。在校生で赤いシューズを履いている男子も、青いシューズを履いている女子も見たことがありません。

学校側から説明はなかったものの、これは大きな進歩。
冗談半分で長男に「上履きのシューズ、青じゃなくて赤でもいいんだってよ。」と伝たら、「え、じゃあ赤がいい!」と言ってきました。
「赤の方がカッコイイ」と。

確かに学校によっては男女区別なく、赤のシューズが指定と言うところもありますよね。(完全に漫画とかドラマで得た情報ですが)

本当に赤でいいのか長男には何度か確認して、赤いシューズを購入しました。次男は青がいいと言ったので、青のシューズに。

男は青で女は赤という思い込み

入学後しばらくして、長男が次男の教室に来たときのこと。
シューズが赤い長男を見て、クラスメイトが「次男くんのお兄ちゃん、男か女かわからんかった。何で男なのにシューズが赤なの?」と言ってきたそうです。

長男は髪型も少し長めのカットで、顔もどちらかと言うとかわいい系。“赤いシューズは女の子”と思い込んでいる子供からすれば、お姉ちゃんかなと思われてもまぁおかしくはないです。

次男はちょっとムッとしつつも、「男でも赤のシューズ履いていいんだよ。赤でも青でもどっちでもいいんだよ。」と言ったそうです。

それをきちんとわかっていること、本当に誇らしく思いました。
1年の担任もそのやりとりを見ていたようで、「そうよ、どっちでもいいのよ」と言ってくれたみたいです。先生もちゃんと理解していることに安心しました。

ピンクは女の子だけの色?


長男は言われやすいタイプなのか、社会体育のクラブでも「ピンクのTシャツ着てて変」と上級生の女子に直接言われたこともありました。
「だから何?」と言いながらもすごく嫌な気持ちになったと言ってました。
ピンクのTシャツを着ている男性もたくさんいますし、カッコいいピンクもたくさんありますよね。

これをきっかけに長男が、赤いシューズを履かなくなったり、ピンクのTシャツを敬遠したりすることはありません。
何を選ぶかは自由”だし、そんなことを言ってくる方がおかしいとちゃんと理解しているからです。

ちなみに長男は、性別に違和感を感じているわけではありません。どちらかというとTHE男の子という性質です。
でも、もし自分の体や性別に少しでも違和感を持っていたら、赤いシューズのこともピンクのTシャツのことも、もっと深く傷ついたかもしれない。

ここは田舎すぎてまだまだ保守的な人が多いとは感じます。
でも、子育て世代がしっかり意識していかないと子供たちは鈍感なまま育つのではないでしょうか。

子供たちには色や形にとらわれず、これからの未来を生きていってほしいと強く願います。



今日も“生きる”ために、
生きることにのみ集中します。











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