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newspicksの先崎先生の議論に対する感想

 ネット番組(10分程度)に先崎先生がご出演されていました。
 彼は、今ある現代はある一人の独裁者を仮定したら、その人によって支配されているのではないか。という話でした。
 私は、これに対しておもったのが、その支配者の気持ちとはなにか。その支配者は何を思い、何をなそうとしているのか。ここに正義はあるのかと考えました。支配者は往々にして道を踏み外します。政治のリーダーはその最たるものです。では、支配者が道を間違えなかったら、どうなるか。人々は安心安全に生活を送ることができます。
 私たちは、今支配者に支配されている状態を仮定すると、それに対して疑問符が出るということはその支配者の行いが不完全であることを意味します。
 司馬遼太郎先生がしばしばテレビに出られて語られている話の回想番組を見ると(ネットに上がっているもの)、彼もまた支配者が観る世界を観ようとしています。彼の警鐘の鳴らし方に先崎先生のご指摘がアナロジカルであり、まさに国民の疑問を代弁している弁舌に驚きを隠せません。
 先崎先生が欲しいのは疑問に対する答えでしょうか。私はそうは思っていません。先崎先生は支配者の自信の根拠が知りたいのではないかと思います。そして、その未来は明るいのか。これには答えがありません。未来に起こる、支配者の行いの産物を見ることはできません。
 しかし、もし支配者がいると仮定して、支配者が何かしらの未来を夢想しているのであれば、司会である落合先生の考えにヒントが内包、すなわち、メタファー的に隠れているのではないでしょうか。それを読み取れるのは先崎先生自身であるのでそこに観れる景色は、先崎先生以外の何者のものでもないか、と思いました。

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