物理学、英語の勉強、両者の相関関係

 物理の勉強は基礎である古典物理を学ぶと専門である相対性理論や固体物理学、光学、素粒子論などを学べます。つまり、古典物理は現代物理学である専門的な物理の土台部分であるのです。
 ここで、古典物理とはなんなのかを説明します。古典物理とは、おおよそ力学(解析力学を含む)、電磁気学、量子力学、熱統計力学に分類されます。これらの分野に加えて物理学の補助的な立ち位置にある物理数学や流体力学、波動などの分野を合わせたものが古典物理です。もちろんこれらの分野でも未完成な領域というのは存在していて今も研究がなされています。
 上述の古典物理の知識をもとに研究するのが専門的な現代物理になります。
 英語の勉強はこの物理学の勉強と研究に非常に密接にかかわってきます。研究は何も一人でやらなければならないわけはなくて、海外の共同研究者や指導教員と進めるので、英語ができないと困るわけです。それに海外のほうが進んでいる分野は多いのですから。
 英語の勉強は文字通り、文法的な部分から、連結語や接続詞の使い方など論理を重視する西洋の言語を扱ううえで必須となる事項が絡んできます。例えば、連結語とはalsoやnextなどの前の話を受けての展開や、次の話に向けたつなぎとなる言葉です。これらが正しく、主張すべき時にしっかりとつかわれていないと評価されるはずの論文も評価されないということが起こりえます。
 英語の勉強は英語話者の感覚がとても重要です。可算名詞と不可算名詞の区別、冠詞aやtheの使い方、時制や前置詞の用法など英語話者特有の感覚がある程度できるまでは苦戦します。
 こういったハードルを越えながらも物理という研究に参加することはそれだけ興味があるのかもしれないです。僕もその一人ですが、やはり知りたいという好奇心や理解したいという思いが物理の勉強を後押ししているように思います。かっこ悪い話かもしれませんが、周りからすごいと言ってほしいがために研究しているといっても否定はできないかもしれません。それでも、宇宙の心理や神秘、自然現象のメカニズムを解き明かすという行為に世界中の人とともに参画するのは面白いと思います。

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