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中国地方在住,小学校教員21年目です。2年間ほど休職して大学院で学び,その後博士課程に…

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中国地方在住,小学校教員21年目です。2年間ほど休職して大学院で学び,その後博士課程にも進みましたが単位取得退学。授業作りや学級作り、教師の立ち振る舞いに興味があり実践を重ねています。理論も大切、結果よければそれも良しと思っています。教員って面白い!と思ってもらえたら幸いです。

最近の記事

教科書を「ちょっぴり」変えた算数授業(2/5)~どっち? 小学校4年 わり算~

1 前回の続きを 前回の続きからと思ったのですが、自身の授業記録には 前時の復習で、80÷20=4             ÷10↓ ↓            8÷2 =4   たしかめ20×4=80 を確認。 としか記述がなく、しかも3時間目の授業記録の最初にちょろっと書いてある程度。仕方がないので、3時間目の様子を書こうと思います。今日も「どっち?」を使っています。禁句を使わずに済めばいいのですが。 2 どっちのお使いをする?   教科書には、次のような問題が並んでい

    • 教科書をちょっぴり変える算数授業①

       5回にわたり、2学期の算数科授業について書いてみます。あまり大げさなことをするわけではなく、教科書をちょっぴりかえる。それがキーワードです。 1 禁句にしている言葉  算数の授業作りにあたって、禁句にしている言葉があります。それは「計算してみましょう。」という言葉です。私から「計算してみましょう」「やってみましょう」「解いてみましょう」という言葉が無くても、子どもたちから「計算していい?」「早く解かせて。」「やってみたい。」といった言葉が出てくるようにしたいのです。  

      • 2桁÷2桁の筆算~さあ、筆算へ・・・強引すぎたー~

        4枚のカード提示から 上のように、4枚のカードを提示するところからスタート。 「答いくつになる?」 と問う。 当然 「分からない」 「数字が分からない」 と子ども達。 「2枚ほど見られるとしたら、どこを見る?」 とさらに問いかける。 ・10の位 ・1の位 ・わる数 の3種類。  どれかと問うと、10の位におさまる。 ☆「やっぱり10」という子がいた。ここで突っ込んでおけば面白かったのだが、スルーしてし まった・・ とりあえず3 9と3が見え、子ども達は 「3」 と

        • 二桁÷二桁=商+あまり ~どっちのお使いする?~

          教科書問題をちょっぴりアレンジ  教科書には、次のような問題がある。    80円で〇〇を買います。1本30円の〇〇を買うと、いくつ買えて、いくらあまりますか。    そして頁を変えて  170円で〇〇を買います。1本30円の〇〇を買うと、いくつ買えて、いくらあまりますか。  このままやってもよかったのだが、導入の問題を変更した。  前時の復習で、80÷20=4         ÷10↓ ↓          8÷2 =4     たしかめ20×4=80    を確認。

        教科書を「ちょっぴり」変えた算数授業(2/5)~どっち? 小学校4年 わり算~

        • 教科書をちょっぴり変える算数授業①

        • 2桁÷2桁の筆算~さあ、筆算へ・・・強引すぎたー~

        • 二桁÷二桁=商+あまり ~どっちのお使いする?~

          2桁÷2桁の筆算 2時間目(前日の続き)~確かめ×図で解決~

          どっちでもいいんじゃない? 80÷20=40?それとも80÷20=4 この問いが出て、前の日の授業は終わる! さて今日。 どっちでもいいんじゃない! と私。 だめ!!! と子ども達。人数を確認すると40は一人。4がその他。 へってますやん!!昨日より。 いや、そんなことより、一人でも自身の考えを主張しようとする子、この子がすごい。 「80の0を消して、20の0を消して8÷2にして4。もとに戻して40。」 これがこの子の論理。反対の意見の子も、0を消す(隠す)ということは

          2桁÷2桁の筆算 2時間目(前日の続き)~確かめ×図で解決~

          2桁÷2桁の割り算~「問い」が生まれた・・・か?

           4年生算数。使っている教科書では2桁÷2桁の割り算から2学期はスタート。買い物場面があり、既習事項の2桁÷1桁を立式するところから始まり、その後2桁÷2桁の割り算へと進んでいきます。  う~ん もうちょっと面白くしたい!!!  そう思っちゃったんですね。同時に「計算できるよ!」「計算するとね!」と子ども達がちょっとでも「計算したい」と思ってほしい。同時に「あれっ?」「う~ん」と問いを持ってほしい。  そこで導入をちょっぴりアレンジして始めることにしました。 授業の様

          2桁÷2桁の割り算~「問い」が生まれた・・・か?

          ラッキー7~子どもが考える分析の視点~

          2学期開始 「おはようございます!!!」 子ども達の声が教室に戻ってきました。9月1日は勤務校の始業式。    こんな始業式の日の朝学は「スゴロクtalking」から。  上の写真はイメージ。夏季休業中に呼ばれたとある小学校の校内研修用に私がアレンジしたもの。もちろん子ども達には内容も、マス目も違ったものを配付(イラスト付き)。  子どもたちはワーワー言いながらスゴロク。つくづく思う。基本的に子どもたちは「おしゃべり」なんだと。 学級目標を達成するために  学級目標

          ラッキー7~子どもが考える分析の視点~

          共に学ぶ~サークルでの一コマ~

           ずいぶんと前のサークルでの話題です。  この日はK先生と振り返りの話で盛り上がりました。話のきっかけは、 「振り返りが、なかなか書けない子がいるんですよね。」 というK先生の言葉でした。    K先生の素敵なところは、悩みだけで終わらないこと。必ずご自身がされている手立てをセットで話されます。この時点でK先生がされていた手立ては、(ちなみにK先生は高学年を担任されています) 1)行数や範囲を指定する (例 最初の3行で本時の振り返り。次の6行で「例えば」を使って例示) 2)

          共に学ぶ~サークルでの一コマ~

          学級づくり~感覚と現実のズレを見つけよう 「私の名前載っていない」という子どものつぶやきから~

          こどものつぶやき 学級だより なるものを書いています。ある学年を担任したときもそうでした。 事の始まりは、2学期開始後、3週間がたったころでした。 「先生、私の名前載ってなーい。」 ある子が話しかけてきます。 「そんなことないよ。この間載せたよ!!」 と私。 確かに載せたのです。その子の作文を。秀逸だったので別の子にもぜひ見せたいと思ったからです。 それから数日後 「先生、私の名前やっと載った。」 とその子。 (そんなはずはないのに・・・) と心の中で

          学級づくり~感覚と現実のズレを見つけよう 「私の名前載っていない」という子どものつぶやきから~

          学級づくりの技~あいまいを行動可能な言葉に 行事の前・途中に

           秋も深まり学校行事も多く行われる時期です。行事が始まると学校や学年、学級でスローガンや目標設定ななされます。  このようなものはその特性上結構曖昧な表現になりがちです。曖昧な表現は合意形成を図るためにはよいのでしょうが、行動レベルで考えると何ができたら良いのかわかりにくい場合があります。  行事に前にすると私がすることは 行事の価値や目的は何か(その行事をしなくててはならない理由、他をもって代えがたい意義は何か) スローガン(目的・目標)を達成するためには何ができな

          学級づくりの技~あいまいを行動可能な言葉に 行事の前・途中に

          残り半年を意識するということ

           あと10日余りで9月も終了。「折り返しを過ぎるな」「残り半年何をどうしたらいいかな~」と半期を振り返るとともに残り半期の戦略を練っています。  戦略を練り直す際に必要になるのは「観察」です。子どもたちの姿こそ事実、そこに半期までの支援や指導のネガポジが現れます。「観察」といっても閻魔帳を片手に・・・なんて大げさなことはしていません。ちょっとした場面でちょっとした様子をちょっとした形で記録す、その程度です。  そのちょっとした観察の様子を今日は掲載したいと思います(5年生

          残り半年を意識するということ

          算数科授業づくり~算数「比」 考えの背景を見える化する~

          写真で見る「表現」~算数「比」の学習~ 今から6年前の実践です。 「比」の学習で、次のような問いを投げかけました。 6年〇組で30000石のお米がとれたとします。MさんとKさん2人で作りました。2人がつくった比を1:5とするとそれぞれ何石のお米を作ったのでしょうか。  自分で考えたあと黒板に走る子どもたち。M、F、K、Hです。何をしているかというと・・・図を描いています。式だけで言うならば 30000÷6=5000 5000×1=5000 5000×5=2500

          算数科授業づくり~算数「比」 考えの背景を見える化する~

          算数科授業づくり~「あまりのある割り算」知らないが前提ではもう授業はつくれない?~

          「あまりのある割り算」が3年生の学習であります。  本来ならばここで初めて「あまり」というものが出てきます。その時間の様子を書いてみます。  教科書に掲載されている挿絵は ・いくつかの飴玉をもった女性が何人かの子どもに「3個ずつ」飴玉を配る様子 が描かれています。 このような挿絵がある際の授業は 「何が見える?」 という問いかけからだいたい授業はスタートします。 「女の人が雨を配っています。」 「3個ずつって文字が書いてあります。」 「飴玉をもっています!

          算数科授業づくり~「あまりのある割り算」知らないが前提ではもう授業はつくれない?~

          算数の授業~円の学習~

           6年生を担任したときの算数の授業の一部分です。たしか6月後半だったように思います。円の学習時の様子を学級だよりに書いていました。    子どもたちが自分たちで学び会いながら学習を進める。このような学びに「足場架け」の重要性が指摘されることがあります。  ヴィゴツキーの発達の最近接領域の中でもでてくるのですが、適切な足場架けがあることによって、既知から未知へと学習者自身の手で進めていくことができます。  その「足場架け」をいくつか入れ込んでいる算数の授業です。  ちなみ

          算数の授業~円の学習~

          算数の授業づくり「ミスは「ズレ」ととらえよう」~算数の割り算から~

          算数で次のような問題があります。 リンゴ40個を1つの箱に6個ずついれて売り出します。何箱できますか? 2分間子どもたちに時間を与え、その間ノートを見ていると2通りの考えが出てきました。 40÷6=6あまり4  ここまでは同じです。こあとの「あまり」の捉え方が違います。  4個のあまりでもうひと箱つくり、答えを7箱とした子たち。一方、4個ではひと箱つくることができないから、答えを6箱とした子たち。  この場合、あまりは1箱と考えません。だから7箱が間違いで6箱が正

          算数の授業づくり「ミスは「ズレ」ととらえよう」~算数の割り算から~

          ちょっと疲れが

          どうもこうも身体か重たいので今日は記事をお休みします。もう、ねようかな。

          ちょっと疲れが