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きのこ、個人所有の火山クレーターを訪ねる

(1) 個人が所有する火山

国際的に認知されている、ビクトリア州で1番保存状態の良い火山クレーター。その直径は400m、深さは159mとその看板には書いてありました。ここはヌーラット山(Mt Noorat)。

車を3台停めたらスペースがなくなるような小さな駐車場。それもそのはず、この火山は個人の所有地です。

私有地に直径500mの火山口がある。裏庭には火山があるのよ〜なんて、どういうこった。意味がわかりません…

(2) 火の大地ビクトリア

メルボルンのあるビクトリア州はかつて火の大地でした。中には1万年前、比較的若い火山もあります。どの火山も短命ではありましたが、 450 万年前 に噴火した玄武岩質火山が少なくとも 400 個あるそうです。比較的若いのでまだ火山活動は続いていると見なされているそう………そんなビクトリア州は至る所で大地が裂け、火が噴き出していた様子が伝わります。今では真っ平らな平野のような大地に、ところどころひょっこり低山が顔を出します。

国際的にも認知されるその火山クレーターも1841年に発見された時には、草ボウボウ、驚くべき数のカンガルーが犇めいていたそうです。

(3) 地元の小説家の名前のトレイル

この街出身の著名な小説家Alan Marshall はその著書『I can jump puddle 』(1955)にこの火口の下まで降りた時の経験を記述しているそうです。その偉大な小説家の名前をとり、アラン・マーシャル遊歩道という1km程の短い道が一般に開放されています。

「あなた方の遊歩道の使い方に、遊歩道の存続はかかっています」という記述には、少し緊張しますね。多分1番下まで行っちゃいけないんだろうな、お鉢周りもしちゃいけないんだろうな。でもね、、ダメ元で、地元の人に次回相談してみたいと思います。

そしていつか小説の中の火山クレーターに会いに行きたいと思います。

それまで、この物語も少し寝かせようと思います。

(おしまい)
読んでくださってありがとうございました。

春、駐車場までの道のり
美しい花が咲いていました
いつか来るからねと約束した春
夏のはじめ
火口の縁に立ちました
沢山の牛達
いきなり動かないで、めちゃ怖いから
おじゃましました…
またね🌱


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