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石川 小六
2023年11月25日 14:00
前回からの続きからだが、理由の二つ目は「主人公の鈍感さ」だ。ここでいう「鈍感さ」は愚かさとかではなく、本当は感じるところがあるのにそれをうまく処理できないような、うまくセンサーが働いていないような鈍感さだ。「そしてバトンは渡された」の主人公、優子は親が転々と変わっていき、まるでバトンのように手渡されていく。バトンには様々な解釈があるかもしれないが、表紙を参考にすればオレンジの棒に幼少期