見出し画像

#はじめての仕事は、ある方との出会いで決めた

#春の連続投稿チャレンジ 、4日めは#はじめての仕事。

「初めての仕事」には深い思い入れがあります。
私の「初めての仕事」は言語療法士(現:言語聴覚士)でした。

公立学校の教員になるために教育系の大学に行っていた頃のことです。その頃、言語療法士という職業が世に出てきたばかりでしたが、授業などで話に出てきていました。

そして、紹介していただいた言語療法士さんが勤務されている肢体不自由施設に見学に行きました。

その方のお仕事ぶりに感動しました。
子どもとの接し方、保護者からの信頼、その場の雰囲気作りなど、学生だった私には異次元のような空間に見えました。
それとともに、「私もこの言語療法士さんのようになりたい」と熱い思いが降って湧いたのです。

それまでは、学校の先生になるという目的のために学んできましたが、この言語療法士さんとの出会いで突然進路変更を考えたのです。
以来、この言語療法士さんのもとに何度も足を運び、仕事について学び、希望通り同じ施設に採用されたのでした。

あの時、この言語療法士さんに出会わなければ、私の仕事観はもっと違うものになっていただろうと思います。出会えて本当によかったと今でも時々思い出します。


素敵な方に出会えたことは一生の宝

「はじめての仕事」が、人との出会いで感動したことから繋がったのは幸運でした。

言語療法士の仕事は、医療の世界。私が学生時代に学んできた教育の世界とは「文化」が異なるものでした。
様々なことが新鮮で、毎日学びながらの仕事で充実していました。
しかし、慣れてきた頃から、やはり「文化」の違いに違和感を感じるようになりました。

医療の世界では、すべてのことが保険点数で数えられました。一人の子どもさんを45分間言語療法をすれば何点、というように。
教育の世界(私の学んでいた、障害のある子どもの公立学校)では、保険点数やお金が関わってきません。
極端にいえば、「子ども一人いくら」という世界にどうしても馴染めず、私はやはり教育の世界があっているのかな、と思い直しました。

それからは、仕事をしながら公立学校の教員採用試験の受験勉強をし、幸運にも合格し、現在に来ています。

私の「はじめての仕事」は2年間で終わりましたが、次につながる貴重な2年間でした。
「目指す人」がいるということは大変幸せなことです。
素晴らしい言語療法士さんの仕事ぶりは、学校で仕事をする際にもヒントになり、背中を押してくれるものでもあり、私の支えです。

今、私の周りには、「はじめての仕事」として赴任される先生方がいます。そのような方に、私は、どのように見えているのでしょうか。
私が出会った言語療法士さんのように、心を揺さぶることができているでしょうか。
逆の立場として、「はじめての仕事」についても考える今日この頃です。


今の私はどのように見えているのかな





この記事が参加している募集

はじめての仕事

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?