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私の投稿が新聞に載るまでのこと

母との買い物で思ったことを先日noteの記事にしました。
その記事はこちら。

「高齢の方が、店で食べたいものを安心して選べるといいなあ」、このような声をどなたかに拾っていただきたいと思いました。
そこでひらめいたのが新聞の読者の投稿欄。
時々読むのですが、社会への提言あり、家族との体験あり、身近なことに対する疑問ありで、こちらも刺激をいただくことがあります。
私は、ある全国紙の朝刊をとっているので、ちょうど良いなと思いました。


私の投稿が実際に新聞に掲載されるまでの経過を記録しておくことにしました。

1 原稿の作成(2023年3月20日)
上述のnoteの記事をもとに500字程度にまとめました。新聞社のホームページの投稿フォームで送信しました。

2 新聞社から電話(2023年3月22日)
新聞社から電話がありました。
「投稿の中にあった、食品の硬さの表示について、新聞社で調べて、明日また電話します」とのことでした。
私は、この時、一つ一つの投稿に対して丁寧に対応されるんだなあ、送られたものはすぐに目を通されるんだなあと思いました。

3 新聞社から電話(2023年3月24日)
食品の硬さの表示について調べられたことを教えてくださいました。
そして、詳しいことをいろいろ尋ねられたので、「ひょっとして新聞に載るのですか?」と質問をすると、「そうです。先日お伝えしたつもりだったのですが、伝え切れてませんでしたか。」とのこと。
そういえば前回のお電話は音量が小さく、しかも早口だったので全てを把握していなかったのでした。
「聞き取ったことを修正加筆し、原稿をメールで送ります」ということでした。

4 新聞社から電話(2023年3月26日)
「原稿をメールで送りましたので確認してください。」

5 新聞社からメール(2023年3月26日)
修正加筆された原稿が来ました。
最も言いたいことを冒頭に持ってきてあり、インパクトのある文章になっていました。
また、「とても生き生きとした内容で、課題もしっかりと指摘した堂々たる原稿でした」「29日に北海道から九州まで全国に配達される新聞に掲載する予定です。」など丁寧な文章が添えられていました。
うれしいものです。
こちらからはお礼と内容確認の返信メールを送りました。

6 新聞に掲載(2023年3月29日)
母と一緒に読みました。
実際に新聞に掲載された記事はこちら。

スーパーなどで食品の硬さを知ることはできないでしょうか。90歳の母との買い物でそう思いました。

母は袋詰めのパンやパック総菜を指で軽く押そうとしました。いけない癖と思いましたが、母なりの理由がありました。商品の外観だけでは食感をイメージできません。おいしく食べられるかどうか、指で軽く押して確認しようとしていたのです。

 先日は、クルミとチョコ入りのパンを「食べてみようかな」と言うので、買ってみました。家で口にした後、母は「硬かった。もう少し軟らかいと思ったけれど」と残念そうでした。高齢で歯が弱い母には、クルミとチョコが入っているという情報や色合い以上に硬さが重要です。

 果物や野菜は糖度を表示して販売している場合があります。食品の硬さについても簡単な表示で知ることができればよいのにと思います。硬さや粘度について、「簡単にかめる」「歯ぐきでつぶせる」など4段階で表示している食品が介護食などにはあるそうですが、こういたことが広がればありがたい。

 高齢者が好きなものを満足して食べられるように、分かりやすい表示を望みます。

朝日新聞3月29日朝刊 声voice


7 掲載された新聞が届いた(2023年3月31日)
自宅に、掲載された3月29日の新聞が郵送されてきました。東京版だったので、「東京」の新聞を味わうこともできました。


これら、一連の事柄を10日間の間にこなされるのですね。新聞なので「時間との戦い」といった面もあるでしょう。
私の仕事とは随分と異なる、新聞社のほんの一部分を垣間見ることができ、よい経験をしました。

今回の、新聞掲載を通して考えたことがあります。

  • 新聞社は、迅速に丁寧に読者の声を拾い、多くの人に読んでもらうよう仕事をしておられる
    こんな当たり前のことを改めて思いました。
    新聞社に記事を送り、その2日後には新聞社から電話があり、驚きました。
    私は、読者の投稿はなかなか読んでもらえないと思っていたのです。
    こんなに早く、多くの投稿を読んでおられるのだ、読者の声を新鮮なうちにいち早く掲載したいということなのですね。
    今更ながら新聞社というところはすごいなあ、と思ったのでした。

  • 新聞は、新聞記者の取材した記事だけでなく、識者、読者といった人たちの意見や感想も広く知ってもらうためのものである
    今回の経験を通して、新聞というものを改めて見直すことができました。
    私のとっている朝刊には、毎日「オピニオン」というページが2ページあります。
    そこに「社説」と「声」が掲載されています。
    色々な人の色々な考え方の宝庫だな、と思います。
    私が自分の記事を読んでいただきたいと考えたのと同様に、他の人たちも読んでもらいたいと考えておられます。
    これからは、今まで以上に、みなさんの「読んでもらいたい」を積極的に読もうと思います。

貴重な体験をさせていただき、感謝です。


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