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アートとわたし

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私の美術館巡り、アートに関する書籍を読んでの感想の他、アートに関わるクリエイターさんの記事を載せています。
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#私の仕事

展覧会に関わる仕事は学芸員だけじゃないよ[真の黒子・新聞社文化事業部]

美術に関わる仕事がしたい! 展覧会を企画したい! だから学芸員になりたい!! そう考える人がいます。それもいいでしょう。 でも今回は少し目線を変えて、展覧会に関わる職業は学芸員だけじゃないよって話をします。これは、実際にこの世界に入って、いろいろな人と働かないとわからないことだと思うので、ご紹介しようかと。 現在、開催中の話題の展覧会をみてみましょう。 主催・共催に注目です。 「空也上人と六波羅蜜寺」東京国立博物館 主催:東京国立博物館、六波羅蜜寺、朝日新聞社、テレ

美術鑑賞は私語厳禁?そこにワクワクはあるのかい?

こんなツイートを目にしました。『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』(すいません、未読です)の著者の川内さんのつぶやきです。 美術館は静かに鑑賞する場所だから私語はつつしむべきである、という意見が、多数派を占めるのかなと思います。学芸員としてはどう考えているか、ちと私見を述べさせてください。別に正解だとは思っていませんが。 結論から言ってしまうと 遠慮せずたくさん会話をしてほしい、です。 なぜなら、美術館は知的興奮を味わう場所であってほしい、と考えているからです。

SNSで加速する、都市と人とアートの関係

国内の美術館で随一のSNSフォロワー数を誇る森美術館。そのSNS運用を手掛けるのが、洞田貫晋一朗さんです。書籍『シェアする美術』の著者であり、美術館のSNS運用の立役者でもある洞田貫さんは、現在もその手法を進化させながら、森美術館の話題をSNSユーザーに提供し続けています。 そんな洞田貫さんから見た、「森ビルだからできるアートの広げ方」とは? 美術のシェアのされ方の変化や、SNS発信におけるTips、そしてリアルとデジタルの掛け合わせによって生まれる「都市×人×文化」の新た