マガジンのカバー画像

アートとわたし

72
私の美術館巡り、アートに関する書籍を読んでの感想の他、アートに関わるクリエイターさんの記事を載せています。
運営しているクリエイター

2023年2月の記事一覧

【読書日記】 「ともだちがほしかったこいぬ」を読む

以前、NHKの「スイッチインタビュー」に、著者の奈良美智さんと俳優の佐藤健さんが出演しておられ、お話が大変面白く、興味をもち、読んでみました。 第一刷:1999年11月18日 発行元:株式会社マガジンハウス 著者:奈良 美智 内容:世界的アーティストとして人々を魅了する奈良美智がドイツ・ケルン滞在中の1999年に作品集として発表した絵本がこの「ともだちがほしかったこいぬ」。(amazonより) 紙面いっぱいにあふれる可愛らしさ奈良さんの代名詞とも言える、犬と女の子が出てき

【読書日記】 「小学館の図鑑NEOアート 図解 はじめての絵画」に、はまった

発刊予告が出てから、楽しみに待っていました。子ども向けに絵画についてどんなことが書いてあるのだろう、とワクワクで読みました。 出版社 ‏ : ‎ 小学館 (2023/2/6) 発売日 ‏ : ‎ 2023/2/6 内容:世界の名画約360点を、図解イラストや部分図を用いてわかりやすく解説。 「何が描かれているか」「どのように表現されているか」を探る鑑賞ページを中心に、画材や絵画技法、美術館の役割についても紹介。(Amazonより) 図鑑なのに夢中で読破してしまったこの本は

【アート日記】 「光熱費高騰 苦境の博物館」に思う

2月6日(月)の朝日新聞の文化面に掲載された記事が目に止まりました。 「光熱費高騰 苦境の博物館」とあります。 ロシアのウクライナ侵攻などによる燃料価格の高騰が、博物館にも影響を与えているということです。 他の国立博物館、企業系博物館、公立館の状況も厳しいとのことです。 もちろん美術館もそうですよね。 「各部署で支出を減らす」とのことですが・・・ 文化財の購入や修理を延期する、 企画展の解説パネルを減らす、 事務系の空調、職員の温水器の温度設定を低めにする、 ハンドド

【読書日記】 「アートがわかると世の中が見えてくる」を読む

「はじめに」の“美術がわかるということは感じることではない”の言葉に惹かれて読みました。 第一刷:2021年2月5日 発行元:IBCパブリッシング株式会社 著者:前﨑 信也 内容:学校では教えない、芸術文化を理解するために必要な知識 この世の中でどのくらいの人が「美術」を「わかって」いるでしょうか。 「美術で感動すること」と「美術を理解すること」は違います。 生まれ持った感性は美術を理解するためには必要ないのです。 本書では、これまでの美術史本には書かれてこなか った、日本

【読書日記】 「CONTACT ART 原田マハの名画鑑賞術」を読む

「確か同じタイトルの番組がWOWOWで放送されていたなあ」「WOWOWは契約していないから、見たくても見れなかったんだ」と、待望の書籍を読みました。 第一刷:2022年10月25日 発行元:株式会社 幻冬社 著者:原田 マハ 内容:アート小説の大家が日本全国の美術館を巡り至宝とコンタクト。 モネ、ルソー、セザンヌ、ウオーホル、東山魁夷、草間彌生――。 古今東西の今見るべき名画を厳選し徹底解説。(amazonより) 美しい本!原田マハさんの本はどれも表紙が素敵ですが、この本

【読書日記】 「すべてのドアは、入り口である。現代アートに親しむための6つのアクセス」を読む

私にとって、「よくわからない」現代アートに少しでも近づきたくて、読んでみました。 第一刷:平成26年12月20日 発行所:祥伝社 著者:原田 マハ   高橋瑞木 内容:『楽園のカンヴァス』『ジヴェルニーの食卓』の著者、小説家・原田マハと 水戸芸術館現代美術センター・主任学芸員、高橋瑞木が贈る「わからない」が「面白い」に変わる現代アートのはなし。(amazonより) 第3のドア 「二人が選ぶ、今知っておきたいアーティスト」が心に響いた私が最も心に響いたのは、第3のドアの章で

【読書日記】 「異彩を、放て。」を読む

画期的な企業、「ヘラルボニー」の過去、現在、未来について知りたいと思い、読みました。 第一刷:2022年10月20日 発行所:株式会社新潮社 著者:松田 文登  松田 崇弥 内容:「障害」が絵筆となって生み出されるアート作品を世に解き放つ双子の起業家。ジャケット、バッグ、さらには駅や空港のアートラッピングと、その活動範囲はこれまでの常識を軽く飛び越え広がり続けている。「僕らは未来をつくっているんだ」という彼らの原点、そして未来を初めて明かす1冊。(amazonより) 「ヘ

【読書日記】 LLブック「美術館にいってみた」を読む

LLブック(やさしく読みやすい表現を使って書かれた本)で、美術館を扱った本は初めて見ました。 第一刷:2019年11月11日 発行元:社会福祉法人 埼玉福祉会 出版部 著者:赤木 かん子   イラスト:宇佐江 みつこ 内容:主人公が、図書館で見つけたポスターの絵が見たくて、初めて美術館へ行くお話です。まずチケットを買うところから、作品を鑑賞するときのきまりやマナーをお伝えしています。現役の美術館の監視係でもある、宇佐江みつこさんのイラストです。(amazonより) LLブ