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【アート日記】 「光熱費高騰 苦境の博物館」に思う

2月6日(月)の朝日新聞の文化面に掲載された記事が目に止まりました。
「光熱費高騰 苦境の博物館」とあります。

ロシアのウクライナ侵攻などによる燃料価格の高騰が、博物館にも影響を与えているということです。

東博によると、年間の光熱費は例年約2億円で予算全体の7%ほどを占める。しかし今年度は倍以上の約4億5千万円に膨らむ見込みといい、各部署で支出を減らすなどして対応している。

朝日新聞朝刊 2023年2月6日(月)

他の国立博物館、企業系博物館、公立館の状況も厳しいとのことです。
もちろん美術館もそうですよね。


「各部署で支出を減らす」とのことですが・・・

文化財の購入や修理を延期する、
企画展の解説パネルを減らす、
事務系の空調、職員の温水器の温度設定を低めにする、
ハンドドライヤーは止める、
バックヤードの照明を間引く

など挙げられていますが、
これらって光熱費に比べるとほんの微々たる金額ではないでしょうか。
桁が違いすぎます。
気持ち程度にしか思えません。


日本が時を超えて保存してきた文化財を絶やさないために、これだけの対応でいいのでしょうか。


文化財の保存には温度と湿度管理が必要



しかし、文部科学相は「(博物館の光熱費は)それぞれの館の経営努力で適切な対応がなされるもの」だとしただけです。


素人目で考えても、なんだか不思議です。
「そんなんでいいの?」


日本の財産、人類の財産ともいうべきものもあるのではないでしょうか。
「博物館にばかり支援はしにくい」という声もあるそうですが、
そのようなことを言っていられる状況ではないように思うのです。
大切な文化財を残していくために、各館まかせにするのではなく、なんらかの特別な対応が必要なのではないでしょうか。

私たちにできることは何でしょうか。
博物館・美術館に足を運んで、応援することしか思いつかないのですが・・・。


私たちが博物館や美術館へ足を運ぶことが文化財の保存につながる




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