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本とわたし

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読書日記、本、図書館に関する記事を載せています。
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#絵本

【読書日記】 「すずちゃんののうみそ」を読む

これは絵本です。 副題に「自閉症スペクトラム(ASD)のすずちゃんのママからのてがみ」とあります。 自閉症スペクトラム症のあるすずちゃんは、保育園で障害のない子どもたちと充実した生活を送りました。すずちゃんが卒園する際に、そのお礼としてお母様が「すずちゃんののうみそ」という紙芝居を作成し、それが絵本化されたものです。 絵本の前半は、自閉症スペクトラムの特徴が具体的な姿で描かれています。また、その特徴がなぜ現れるのかについてもわかりやすく書かれています。 「よくぞ、こんなにす

【読書日記】 本好きにはたまらない「ほんちゃん」を読む

本好きにはたまらない、本のことがわかりやすく、かわいらしく、愛情をたくさん注いで書かれている絵本を見つけました。 第一刷:2009年6月 発行元:偕成社 作:スギヤマカナヨ 内容:ほんのこどものほんちゃんは、しょうらい、どんなほんになるかかんがえています。としょかんにすむほんちゃんのおかあさんは、「りっぱなずかんになりなさい」といいます。ほんちゃんは、どんなほんになるのでしょう?3歳から。(Amazonより) 「ほんちゃん」は本の国に住む本の子どもです。 「あさ、おきたら

【読書日記】 「ここから おいしい よかんが するよ」を読む

なにかビジュアルでほっこりしたいと思い、図書館で表紙を見て思わず手に取りました。 第一刷:2021年10月8日 発行元:株式会社 パイ インターナショナル 絵・文:たな 内容:『おじいちゃんとパン』から約4年、新作絵本のテーマは、家族の食卓を彩るさまざまな「おいしいもの」。わくわくしながら、お弁当箱や鍋のフタをあけると、そこには……?仕掛けをめくる楽しさとともに、食べることの喜び、大切さを考える「食育」にもつながる内容です。おいしいよかんを感じながら、ふたを「ぱかっ」とあけ

【読書日記】 「美術館にもぐりこめ!」を読む

アート関係の絵本が読みたくなり、図書館で見つけました。 第一刷:1996年11月1日 発行元:株式会社福音館書店 文:さがら あつこ  絵:さげさか のりこ 内容:ふしぎ美術館のお宝をねらってしのびこんだ、ちょっとドジなどろぼう三人組といっしょに、美術館のウラがわをのぞいてみましょう。企画展がどのようにスタートするのか、絵や彫刻などの美術品がどうやって運ばれ、展示されるか、絵のならべ方や照明の工夫、収蔵庫のひみつなど、学芸員や警備員、空調管理や清掃員、受付や監視員など美術館

【読書日記】 「ともだちがほしかったこいぬ」を読む

以前、NHKの「スイッチインタビュー」に、著者の奈良美智さんと俳優の佐藤健さんが出演しておられ、お話が大変面白く、興味をもち、読んでみました。 第一刷:1999年11月18日 発行元:株式会社マガジンハウス 著者:奈良 美智 内容:世界的アーティストとして人々を魅了する奈良美智がドイツ・ケルン滞在中の1999年に作品集として発表した絵本がこの「ともだちがほしかったこいぬ」。(amazonより) 紙面いっぱいにあふれる可愛らしさ奈良さんの代名詞とも言える、犬と女の子が出てき

【読書日記】 「ルリユールおじさん」を読む

最寄りの図書館の、3月号の「としょかんだより」に、この本がちらっと紹介されていました。 書籍修繕師の丁寧な仕事ぶりが描かれているとのことで、初めて聞いた書籍修繕師についても知りたいと思いました。 第一刷:2006年9月 発行元:株式会社 理論社 著者:いせ ひでこ 内容:パリの路地裏に、ひっそりと息づいていた手の記憶。本造りの職人から少女へ、かけがえのないおくりもの。講談社出版文化賞絵本賞受賞。(amazonより) まず、パリの風景にうっとり著者のいせひでこさんは、この絵

【読書日記】 「コーヒーの絵本」を読む

最近、我が家にコーヒーミルがやってきました。コーヒーのことをもっと知りたいと思い、読んでみました。 第1刷:2014年10月8日 発行元:mille books(ミルブックス) 著者:庄野 雄治  平澤 まりこ 内容:全国に多くのファンを持つ人気焙煎所・アアルトコーヒーの庄野雄治さんが、コーヒーの基本から淹れ方まで、お話仕立てで楽しくわかりやすく教えます。イラストレーター・平澤まりこさんのかわいらしくほのぼのとした絵とともにコーヒーのお話が展開するので、美味しいコーヒーの淹